ポルシェ初心者も玄人も唸らせる夢の場所の正体 木更津に開いたエクスペリエンスセンターの全貌

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最新のポルシェを難易度の高いコースで走らせることができる施設とは?(写真:ポルシェ)
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10月1日、千葉県木更津市にスポーツドライビング、そしてポルシェというブランドの世界を体験するための最先端の施設と謳うポルシェ エクスペリエンスセンター(PEC) 東京がオープンした。PECとしては世界で9番目の開設となる。

ネーミングライツにより「ポルシェ通り」と名付けられた市道125号線沿いにある入り口からアプローチすると、広大な駐車スペースの先に本館の建物が見える。その外観は江戸切子がモチーフで、斜めの線を交差させた伝統文様である矢来紋を用いるなど、ハイテク感の中に和のテイストも感じさせるものになっているのが面白い。

ポルシェジャパンは木更津市内の小中学校に有機栽培米を提供するプロジェクトへの協力、ランニングイベントへのPEC施設の会場としての提供、災害発生時の地域支援協定などの地域貢献活動も行っている。PEC東京は、建物にまさに日本の景色に溶け込む和のテイストを入れているように、単に自社の施設を作るだけにとどまらず、地域や社会への貢献も念頭に置いているのだ。

それにしても広大な敷地である。PEC東京の面積は何と43ha(ヘクタール)。その中にハンドリングサーキット、5つのダイナミックドライビングモジュールが用意されているほか、ドライビングシミュレーター、ミーティングルーム、オフィシャルアイテムショップ、レストラン、カフェなどが揃っている。

用意された多数のポルシェ車の中から選んだ1台で走行

無論、そこは世界屈指のスポーツカーメーカーであるポルシェの体験施設というだけに、中心となるのはドライビング施設である。実はPEC東京では、世界の他のPECと同じく、ここの各コースを自分のクルマではなくPECに用意された多数のポルシェ車の中から予算や好みに応じて選んだ1台で走行する。しかも助手席にはドライビングコーチが同乗するというのが大きな特徴なのだ。

目玉は全長2.1kmの「ハンドリングサーキット」である。このコースには、アメリカ ラグナセカの“コークスクリュー”、ドイツ ニュルブルクリンク北コースの“カルーセル”といった世界のサーキットの名物コーナーが再現されている。

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