日本人が知らない「冬こそお尻ケア」が大切な訳 

「お酒」と「痔」にはとても深い関係がある

お尻のためには、座りっぱなしは厳禁(写真:yamasan/PIXTA)
寒くて乾燥する冬は、実はお尻にとって過酷な時期です。『痛み・かゆみ・便秘に悩んだら オシリを洗うのはやめなさい』の著者であり、皮膚科医・肛門科医の佐々木みのり氏が、冬に起こりやすいお尻のトラブルについて解説します。

冷えは万病のもとです。昔から言われていることですが、冷えはお尻にも、痔にも悪影響を及ぼします。

身体が冷えることで、痔核内(肛門がうっ血して腫れている内側)に血栓ができて、いぼ痔が腫れたり、痔ではない人にもできる「血栓性外痔核」(肛門の外にできる痔のようなもの)という病気が引き起こされる場合が多々あります。

そのため、夏から秋、秋から冬といった季節の変わり目には、いぼ痔が悪化したり、血栓性外痔核ができる人が増えるのです。

身体を温めるためには、湯船に浸かったり、湯たんぽやカイロをお腹に当てたり、温かい飲み物や食べ物を摂ったりすることがオススメです。足元からの冷えが原因で痔が悪化した方をたくさん見ていますので、お腹だけでなく、足元も温めるようにしましょう。足裏にカイロを貼ると下半身がポカポカになります。

ただし、お尻を温めると痛みが楽になるという痔が多いのですが、痔瘻だけは逆です。化膿しているため、温めると悪化することが多いので注意してください。

お酒と痔の「深い関係」

冬といえば、忘年会、年越し、お正月などイベントが盛りだくさんの季節です。そのため飲酒する機会も増えますが、お酒と痔にはとても深い関係があります。

お酒を飲むと軟便・下痢便になりやすく、毎日飲酒している方は「形のある便を見たことがない」と言われるほど……。当然、痔瘻になるリスクが高まります。

実際、痔瘻の方の飲酒率は高く、禁酒することで形のある便が出るようになり、痔瘻の症状が改善することも日常診療で多く経験しています。下痢がち、軟便気味の方にも、禁酒はオススメです。

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