トラが人を襲う事件が19世紀末から増え始めた訳 2022年の干支で絶滅危惧種でもあるその生態
水上でも陸上でも、カバを見かけたらすぐに立ち去り、縄張りから離れる必要があります。カバはボートを引っくり返すことができ、また陸上では時速30kmを超える速さで走れます。カバは決まった道を通る習性があるため、カバの足跡がある道には近づかないことも大事です。
カバは基本的にアフリカにしか生息していませんでしたが、南アメリカのコロンビアでは、動物園で飼われていたカバの群れが野生化して川にすみついてしまっています。
生物が人間に危険をもたらす4つの理由
なぜ生物はときに人間に危険をもたらす、「危険生物」となるのでしょうか。それには、4つの理由があります。
①獲物を狩るため
肉食の生き物は、食べ物を得るために、他の生き物を獲物にしています。そして、獲物を狩るために、きばや爪、毒など、様々な強力な武器を持っています。人間を獲物にしている生き物はあまりいませんが、群れていたり、お腹を空かせたりしている場合は、人間を襲うことがあります。
②自分の身を守るため
普段おとなしい生き物でも、自分達を獲物にしようとする肉食の生き物などに狙われ、逃げられないようなら、身を守るために必死になって戦います。また、自分達が食べられないように体内に毒を持つ生き物もいます。毒がある生き物の中には、派手な体色をしていて、「毒があるぞ」と敵に示しているものもいます。
③子どもや仲間を守るため
多くの生き物は、自分達が生活する上で、安全が確保できる場所である「縄張り」を持っています。縄張りに近づいてきたり、侵入してきたりした相手に対し、自分の子どもや群れを守るために攻撃することがあります。
④子孫を残すため
生き物の中には、子どもをつくる時期である繁殖期になると、自分の子どもを産んでくれるメスをめぐって、オス同士で争うものがいます。そのため、繁殖期のオスは気が荒くなり、人間が近づくと攻撃されたり、争いに巻き込まれたりすることがあります。
生物はすべて、食べるためや身を守るため、子孫を残すためなど、生きるために必死で戦っています。それぞれがきばや、爪、角、巨大な身体、毒など、武器となる特徴を持ち、生き抜いています。
「危険生物」という生き物がいるわけではなく、生き物たちの生きるための戦いを邪魔したり、その戦いの場に不用意に近づいたり、彼らの生活を脅かすことが、人にとって危険となるのです。生き物たちが戦う理由を知り、尊重することが、身を危険から守ることにつながります。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら