北朝鮮の対外窓口、羅先市に集まる海外企業 環日本海経済研究所の三村光弘調査部長に聞く
――展示会には昨年も訪問されたとうかがっています。
そうだ。今年の展示会は、参加企業数は前年より少し減っていたが、全体の規模としては同じぐらいと思えた。こういう展示会は、即売会の性格も非常に強く、羅先市民が先を競って買っていく。
人気商品を持っている企業は昨年に続いて参加しており、なかには場所もブースも他社の倍を取って展示・販売していた企業もあった。前年と比べると、「お客がつく」企業が今年も参加し、そうでない企業は参加を取りやめたという印象を持った。
中国企業が最多、市民の購買意欲も高まる
――海外企業はどこの国が多かったでしょうか。
やはり中国だ。特に国境を接する吉林省や遼寧省の企業が多い。業種も広がっているようだ。特に、家電や調理・台所用品などの日用品メーカーの参加が多い。太陽電池や付随する充電器などが市民に人気があった。太陽電池ではA2判ぐらいの大きさで、大きめの発光ダイオードやテレビの電源として使えるようなものが、電池とインバータ込みで2000元~5000元(約3万5千円~9万円)程度で売られていた。


















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