北朝鮮の対外窓口、羅先市に集まる海外企業

環日本海経済研究所の三村光弘調査部長に聞く

これは、電力事情がまだよくないということに加え、羅先市民の懐具合がよくなってそのような製品を買えるようになったということだ。また、中国で売られているような電気自転車も2500~3000元(約4万2000~5万円)程度で売られていた。実際に、羅先市内で電気自転車に乗っている人も少なからずいた。

――北朝鮮の企業は、どのような業種が参加していましたか。

飲料水やたばこ、または衣服や下着などの縫製加工などが多かった。展示会に来た中国人などが買っていくため、展示よりは販売しやすい業種となるのだろう。昨年は海に面した土地柄もあり水産加工会社の参加もあった。

展示会に出なくても、バイヤーとの直接取引、いわばB2Bで取引する企業は参加しなくてもよいと判断したのかもしれない。展示会全体でも、「売るために来た」企業と「展示するために来た」企業と二極分化していた印象だ。

――最近の北朝鮮は、ロシアや国交を持つ西欧との関係も強化しています。それら地域からの企業も来ていましたか。

ロシア企業やイタリア企業が参加していた。ロシア企業はすでに羅先で貿易会社を設立し、食品や日用品を販売、また市内でレストランも運営している。イタリア企業は衣服関連だ。OEM(相手先ブランドによる生産)で中国で製造し欧州で販売しているものを展示していたようだ。

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