年収1600万円の再婚カップルが意気投合した事情 「自立心が強い人」ならではの価値観がある

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「相違点が見つかるたびに、『もう無理だ。別れよう』と言われていました。そうすれば私が折れることがわかっていたからだと思います。本気で別れるつもりではなかったようです」

お互いがいちばんの味方である夫婦の間でもやってはいけないことがある。その1つが、離婚を匂わせることを交渉手段に使うこと。相手に恐怖や屈辱を与えるだけでなく、「その道もあるのか」と具体的に想像させてしまうからだ。

「私なりに妥協点を見出そうと努力をしていました。でも、別れようと何度も言われ続けて疲れてしまったのだと思います。ある日、『そうね。別れようか』と返事をしました」

不仲だったため子どもをもつことには慎重に

前夫との間には子どもを意識的に作らなかった。友だちの子育てをうらやましく思いつつ、その大変さも目の当たりにしていたことが理由だ。

「自分1人ではとても無理です。信頼できる結婚相手とじゃないと私には子育てはできないと思いました。結婚だけならば失敗しても大人2人がつらい思いをするだけですが、子どもを(夫婦不仲の)犠牲にしたくありません。だから、慎重になっていました」

34歳で離婚をした後は、「飲み会に誘ってもらったら参加する」程度で婚活はしなかった。夫婦喧嘩をしている時期が長い結婚生活を体験したので、また結婚したいという気持ちが薄かったからだ。

ただし、奈月さんは淡々としながらも的確な「返し」ができる美人である。飲みの席で目を引かないはずはない。1歳下の哲也さん(仮名)と出会うまでにも3人ほどと付き合ったらしい。一回り年下の男性もいたが、いずれも長続きはしなかった。

「付き合っても、テンションが違うなと思うことが続いたら別れていました。とくに、『男の人がいる飲み会には行くな』的な束縛をされると嫌になってしまいます。恋人がいても知り合いは増やしたいと思うからです」

離婚歴がある自分からアプローチすることはほとんどなかったという奈月さんだが、いろんな人と知り合う中で「とにかく顔が好き」だとほれ込んだ男性がいた。それが俳優の森山未來似だと奈月さんは思っている哲也さんだ。

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