OECDインフレ加速でも中銀は引締め急ぐなと指摘 オミクロン株出現が政策判断をさらに難しくする

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主要国・地域の最近のインフレ指標は中銀当局者に課題を与える内容だったが、オミクロン株の出現は政策判断をさらに難しくする。

 

上振れよりも下振れリスクの方が大きい

最新予測の大部分はオミクロン株が世界の市場と投資家心理を揺るがす前にまとめられたにもかかわらず、OECDは予測を取り巻く「重大リスク」一覧のトップに新たな変異株出現の可能性を挙げている。一覧にはまた、不動産セクターの問題が長期化した場合に中国経済が予想よりも弱くなる恐れや、インフレ率が想定を上回り続ける可能性も含まれている。

OECDは今年の世界経済成長率予測を5.6%と、前回予測から0.1ポイント下方修正した。22年の予測は4.5%で据え置いた。米国、中国、ユーロ圏の成長見通しは両年とも下方修正した。

 

ブーン氏は「慎重ながらも楽観的」な見通しだとしながらも、不均衡な回復には上振れよりも下振れリスクの方が大きいとの認識を示した。より毒性の強い変異株の出現を防ぐためにワクチン接種拡大の取り組みを強化する必要性を指摘した。

「回復は本物だが、政策当局の仕事は困難なものだ。経済変革のための新しく、より良い計画を策定するに当たり、慎重さと忍耐、粘り強さをバランスさせなければならない」とブーン氏は論じた。

 

 

 

原題:Central Banks Told Not to Panic in Face of Inflation Spike(抜粋)

 

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著者:William Horobin

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