予定調和「立憲新代表」の船出が厳しさしかない訳 代表選出馬の3氏を要職に配し、挙党体制アピール

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さらに、新代表決定の11月30日には、国民の不安を募らせる新たなコロナ変異種オミクロン株の感染者が国内で初確認されたことで、テレビ各局の代表選結果の報道は「2番手以下に押しやられる運の悪さ」(党幹部)もあった。

ただ、最大の見せ場だった投開票直前の「最後の訴え」でも、4人の候補の売り物は「パーマ屋のせがれ」(小川氏)、「米農家の娘」(西村氏)などの身の上話ばかり。党幹部は「政権を目指す決意どころかお涙頂戴では、運も逃げる」と自嘲気味に語った。

代表選投開票の模様はNHKがかなりの時間を割いて中継したが、途中中断の際、ネットでライブ中継していた党のサイトに切り替える視聴者はほとんどなかった。

しかも、ネット視聴者の数は終始2000~3000人程度で書き込みも少なく、万単位で書き込みもあふれていた自民総裁選との差を露呈した。

岸田氏、志位氏と誕生日が同じ

単なる偶然ではあるが、泉氏は自民党総裁の岸田首相、志位共産党委員長と同じ7月29日生まれ。主要政党の党首が3人も同じ誕生日となるのは「聞いたことがない珍事」(国会事務局)だ。

ネットでの書き込みでも「いい人らしくみせる点でも首相と泉氏は似た者同士。優柔不断に見えるところもそっくり」と揶揄されている。

志位氏は別だが、首相と泉氏は来夏の参院選にリーダーとしての命運が懸かる。参院選直後とみられる誕生日にはどちらかが笑い、どちらかが泣くはずだ。政界では早くも「来年のことを言うと鬼が笑うが、今回の代表選をみる限り、首相が笑い、泉氏が泣く可能性が大きい」(首相経験者)という声が広がるが……。

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