オートバックス「ゴードンミラー」躍進の理由 独自ブランドの第1号直営店と今後の成長戦略

拡大
縮小
ゴードンミラー・クラマエの店舗外観および内装(筆者撮影)
この記事の画像を見る(65枚)

大手カー用品チェーンのオートバックスセブンは、同社オリジナルブランドであるゴードンミラーの直営店「ゴードンミラー・クラマエ(GORDON MILLER KURAMAE)」を東京都墨田区に出店し、2021年11月12日(金)よりプレオープン、2022年1月21日(金)に本オープンを開始する。

東洋経済オンライン「自動車最前線」は、自動車にまつわるホットなニュースをタイムリーに配信! 記事一覧はこちら

同社が2017年から展開しているゴードンミラーは、「ガレージライフスタイル」をコンセプトとした、いわゆるプライベートブランドだ。カー⽤品はもちろん、アパレルやインテリア家具、キャンピングカーなど取り扱う商品のジャンルは幅広く、いずれもガレージやアウトドアなどでのカーライフを提案することが大きな特徴だ。キャンプ用品などでも人気の素材を採用したり、ブラウンやカーキ色など自然にマッチする色合いを多用したりするなど、従来からオートバックスで扱う用品群とは異なるイメージのアイテムを数多く揃える。

同ブランドの販路は、従来、オートバックスの店舗やインターネット通販がメイン。それでも2020年度には、ブランド全体の売上高が前年比の約3倍となるなど、急成長を遂げている。そんなゴードンミラーの直営店を、ブランド設立4年目にして立ち上げた経緯や目的とはなにか。今後目指す展開や戦略なども踏まえ、11月11日に開催された関係者及びプレス向け内覧会を取材した。

直営店「ゴードンミラー・クラマエ」とは

ゴードンミラー・クラマエの店舗外観(筆者撮影)

ブランド唯一の直営店として立ち上がったゴードンミラー・クラマエは、都営地下鉄大江戸線・蔵前駅から徒歩約6分のところにあるガレージ風の店舗だ。もともと船舶のタービンを作る工場だった跡地を改装した店内は、百数十坪の広々とした空間を持つ。収納ボックスや家具、アパレルなどが並び、まるで東京都内の渋谷や表参道などにあるアパレル店やセレクトショップのような佇まいだ。少しだけ異彩を放つのが、オリジナルのキャンピングカーの展示。だが、そのことすらもブランドが標榜する「ガレージライフの提案」を演出するためのディスプレイだと思えないこともない。

次ページオートバックス発のキャンピングカーを展示
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT