「陸山会事件への検察審査会の『不起訴不当』議決については内容を十分に検討し、適切に対処したい」《東京地検定例会見》

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

--検察審査会は再捜査、特に小沢一郎氏への再調査を強く求めている。このことを意識して再捜査を行うのか。

大鶴 その指摘を十分検討したうえでなお不十分であるということならば再捜査を行う。

--調書がわずか3回というのは不十分との指摘もある。

大鶴 回数が少ないから不十分とは考えない。

--議決書には「政治資金規正法に都合のいい抜け道がある」という指摘もある。

大鶴 検察がコメントすべきことではないと思うのでコメントしない。

--2007年分の収支報告書だけではなく04、05年の収支報告書も再捜査を検討すべきとの指摘もなされている。

大鶴 04、05年の報告書があって07年の報告書があるからこそ議決書でも触れられている。04、05年の事件の捜査は終えているので再捜査をすることはない。

--小沢氏に手帳やメモの提出を求めるべきとの記述もある。

大鶴 この議決について指摘されていることについて十分検討する。

--04、05年分については(強制起訴の可能性がある)「起訴相当」とされたが、07年分については(強制起訴の可能性のない)「不起訴不当」とされた。

大鶴 コメントは書いてあるとおり。審査会の議決については、その内容を十分に検討し、適切に対処したい。

--なぜ今回は、フリーランスの記者はエレベーターでの地階の会見場入場となったのか。地階のコンビニでお茶を買うことすら許されなかった。

大鶴 試行錯誤しながらやっている。今後も試行錯誤しながらやっていく。

東京地検は6月10日から雑誌やフリーランスにも定例会見を公開している。今月の定例会見はこれが最終回で、次回は8月だが具体的な日時は未定。

   テーマ
 1回目 裁判員裁判制度の振り返り(6月10日)
 2回目 鈴木和宏検事正の就任会見(6月18日)
 3回目 振り込め詐欺(6月24日)
 4回目 ヤミ金事件の併料(7月1日)
 5回目 境徹特捜部長の就任会見(7月5日)
 6回目 陸山会に係る政治資金規正法違反事件に関する東京第一検察審査会議決について、野球賭博をめぐる大関琴光喜に対する恐喝事件の処理について、裁判員裁判対象事件罪名別起訴件数(7月15日) 

(山田 雄一郎=東洋経済オンライン)

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事