「子どもを置いて逃げたい」母に息子が伝えた言葉 「お母さんはもう無理です」にわが子は…

拡大
縮小
不登校の次男について思い悩み、言ってしまった言葉とは……(写真:プラナ/PIXTA)

当時やってしまった数々の行ないのなかでも、とくに後悔していることがある。離婚した元夫、つまり次男にとっての父親に助けを求めてしまったことだ。次男が不登校になったので、なんとか力を貸してほしい、と。

忘れられない後悔

しかし、次男が小学校3年生のころからすでに家庭内別居状態で、小学6年生のときにやっと離婚が成立した。その後は一度も会っていない。次男にとって父親はほとんど会話もしたことのない、よく知らない人。そんな人と次男を会わせてどうするつもりだったのか。

当記事は不登校新聞の提供記事です

白状しよう。私は次男を誰かほかの人に渡してしまいたいと思うようになっていた。目の前から次男がいなくなれば、もうこんなに考えなくていい。もう苦しまなくていい。次男を放り出して逃げ出したい。それだけだった。

私の要請にこたえて約4年ぶりにやってきた父親は、「学校へ行かなかったら、たいへんなことになる」と次男を脅すばかり。声はどんどん大きくなっていき、次男は布団をかぶって小さくなっていた。

そのころ、すこしでも次男とコミュニケーションを取ろうと思った私は、ノートに思いを書いて、毎朝次男の部屋の前に置く、ということをやっていた。次男は読んでいたのかどうか。帰宅するとテーブルの上にノートは置かれ、ときどきページの下のほうに小さく「○」が書かれていた。

次ページ「お母さんはもう無理です」
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
パチンコ、「倒産」と「リストラ」ドミノの深刻背景
パチンコ、「倒産」と「リストラ」ドミノの深刻背景
パチンコ業界で「キャッシュレス」進まぬ複雑背景
パチンコ業界で「キャッシュレス」進まぬ複雑背景
イオン、PB価格据え置きの「やせ我慢」に募る憂鬱
イオン、PB価格据え置きの「やせ我慢」に募る憂鬱
「イトーヨーカドー幕張店」激戦区の大改装に差した光明
「イトーヨーカドー幕張店」激戦区の大改装に差した光明
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT