字がヘタな人が知らない「ひらがな書き」の超テク 似た形ごとに練習していくとてきめんに上達する

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◎折れて広い角度を作る「く」と「へ」
(出所)『誰でも確実に美文字になる るいとも練習法』(草思社)

次は「く」と「へ」です。

この2つの字は、折れて、広い角度を作るところが似ています。

たぶん皆さんが普段書いている字より、かなり広く角度を開けるほうが、広々とした気持ちのよい字になるでしょう。

悪い例のように、角度が狭いと、窮屈な印象の字になってしまうので気をつけましょう。

特に「へ」は、書き出しが上に向かっていると、どうしても角度が狭くなるので、右ナナメ上にスタートするのがポイント。最終的な形はヨコ長の四角におさまるイメージです。「へ」はヨコ長の形としっかり覚えてください。

長さにも気をつけましょう。「く」は、折れる前と後がだいたい同じ長さですが、「へ」は、1対2ぐらいにするときれいです。

今、自分は何に気をつけたらいいのかな、と意識しながら練習すると、上達が早く、お手本がなくてもしっかり書けるようになりますよ。

このように、ひらがなは似た仲間どうしで練習していきます。

◎なんと80%の人が間違えている!? 「ち」と「ら」
(出所)『誰でも確実に美文字になる るいとも練習法』(草思社)

1画ではない字の例も紹介しましょう。

次は、教室にいらっしゃる生徒さんの、じつに80%以上がまちがった形で書いている「ち」と「ら」です。

もしかして、あなたも「悪い例」のようにまちがって書いていませんか?

『誰でも確実に美文字になる るいとも練習法』(草思社)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

なかでも特に多いのが、タテ線が短く、次のカーブをよっこらしょと、上に持ち上げてまん丸くしている書き方です。これ、残念ながら、とても子供っぽい字に見えますよ。

ひらがなを書くときはいつも、その字が全体的にどんな形なのかを意識して書くようにしましょう。「ち」も「ら」も、全体の形はタテ長だ、と意識していれば、少なくとも、丸っこい形には書かないはずです。

この2つの字のるいともポイントは、「ち」も「ら」も、タテの線を長くするということ!  このときタテの線を少し左にふくらむようにしならせるときれいです。

次に、カーブは、大きく回らずに、右に向かって小さくまとめる(「つ」に似た形となります)のもポイントです。

じつは似ている「ち」と「ら」。 すっきりと大人っぽい字を目指しましょう。

川南 富美恵 青山一丁目ペン字筆ペン教室主宰

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かわみなみ ふみえ / Fumie Kawaminami

幼少期より、書道師範の父から字の指導を受ける。早稲田大学卒業。国会議員秘書、出版社広報部などを経て、書写講師資格を取得、2016年青山一丁目ペン字筆ペン教室スタート。きれいなだけでなく、自分に自信を持てる字の書き方、手紙のマナー、季節の挨拶や言葉の使い方などの指導が好評。月に100名以上が通う人気の教室に。よみうりカルチャー自由が丘、日本橋三越でも講座を持つ。新聞紹介、テレビ出演も多数。著書に『誰でも確実に美文字になる るいとも練習法』(草思社)、『字がきれい!はいいことづくし』(評言社)がある。

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