資産3億の個人投資家「トヨタは成長株」と思う訳 決算短信を分析すれば見えてくる企業の実力
大きな有利子負債を持たない優良企業の場合、財務CFは配当支出だけの小幅マイナスとなり、営業CFのプラスで投資CFと財務CFのマイナスを充当できる高財務になります。
この形はキャッシュフローの理想とされますが、経営安定という面での評価であり、成長株投資の視点から見ると「3年で売上・利益2倍」が期待値ですから物足りないとも言えます。
①~⑤の数字と決算短信1ページ目先頭の売上を私が公開している「キャッシュフロー[CF]チャート株初心者向けビジュアル分析ツール」に入力すると、キャッシュフローのビジュアルチャートが作成できます。
トヨタ自動車の2021年3月期のキャッシュフロー計算書(CF)を使って、CFチャートを作成してみましょう。
投資CFの巨額マイナスから見える「攻めの投資」
トヨタ自動車の場合、売上高に対してどれだけの現金が入ってくるかを示す営業CFマージンが10%ちょうどで、コロナ禍の影響を受けて低下しています。
また、前期は約3628億円のプラスだった財務CFが2.7兆円以上に増加しており、借金を大幅に増やしていることが分かります。
一方、例年にないほど突出しているのが投資CFのマイナス額。コロナ禍でありながら、実に4.6兆円以上を投資に回しています。モビリティカンパニーに脱皮するための「攻めの投資」と考えることもできるでしょう。
営業CFのプラスをはるかに上回る投資CFのマイナスを財務CFの大幅プラスでまかなった形ですが、コロナ禍に大きな借金をして投資したことを示します。その成果が今後現れてくることに期待する判断もできます。
私が「トヨタ自動車を成長株として見ている」のは、このような理由からです。
ちなみに、トヨタ自動車が10倍株になると時価総額でアップルやマイクロソフトを抜いて世界一になります。夢があるとおもいませんか。
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