恒大集団巡り中国人民銀行総裁が沈黙を破る 金融システムへのリスク波及は制御可能と発言

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中国人民銀行(中央銀行)の易綱総裁は17日、中国恒大集団の問題が同国経済や金融システムに及ぼすリスクを当局は封じ込めることができると述べた。グループ・オブ・サーティ(G30)が開いたバーチャル形式の会合で発言。

易総裁は、中国恒大の問題は「若干の懸念をもたらす」とした上で、「全体として、われわれは恒大のリスクを封じ込めることが可能だ」と話した。

人民銀の金融市場部門責任者の鄒瀾氏は15日の記者会見で、中央と地方の当局は「市場志向と法の支配の原則」に基づいて状況を解決しつつあると説明していた。

中国恒大集団巡り人民銀が沈黙破る、金融システムへのリスク制御可能

恒大の負債は金融システム内の多くの企業や機関に分散しており、「それほど集中していない」と、易総裁は指摘。「債権者や株主の権利および利益は、法に厳密に従って完全に尊重される。こうした債務の優先順位も法律で明確に示されている」と語った。

PPIはピーク到達か

易氏はさらに、中国の生産者物価指数(PPI)は「数カ月にわたって高止まりし、年末には上昇圧力が弱まる」とし、「消費者物価指数(CPI)は緩やかな伸びが続く」との見通しを示した。

9月のPPIは前年同月比で10.7%上昇と市場予想を上回り、1995年11月以来の高い伸びとなった。こうした伸びは原材料コストの上昇によって「おおむね説明できる」と、易氏は述べた。

中国の生産者物価、26年ぶり高い伸び-スタグフレーション懸念も (2)

易総裁は今年の経済成長率を約8%と予想。「成長のモメンタムは幾分か落ち着いた」とした上で、「経済成長はやや減速したが、景気回復の軌道は変わっていない」と続けた。

原題:PBOC’s Yi Says China Can ‘Contain’ the Risk From Evergrande (1)(抜粋)

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著者:Simon Kennedy

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