地下鉄新線「豊住線」東京メトロにもう一つの利点 利用者の利便性だけでなく運行、保守にも貢献

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新木場にある東京メトロの車両基地。手前は有楽町線・副都心線用の新型車両17000系(写真:尾形文繁)

豊住線という路線を聞いたことはあるだろうか。「豊住」とは有楽町線の豊洲駅の「豊」と半蔵門線の住吉駅の「住」と組み合わせたものだ。豊住線とは、豊洲と住吉を結ぶ計画路線である。厳密には路線名は決定されておらず、「有楽町支線」または「東京8号支線」とも呼ばれている。

計画では豊洲駅から分岐して、四ツ目通りの下を北上し、半蔵門線の住吉駅に至るルートで、両端駅とも構造自体は、延伸したトンネルが接続できるようスペースを確保している。ただ、東京メトロとしては、「副都心線を最後として、今後は新線建設を行わない方針」としており、8号線については、「整備主体となることは極めて困難」と言及している。つまり、同社が積極的に豊住線の建設を進めているわけではない。

江東区の考えは?

積極的に計画を推進しているのは地元の江東区などで、東京都を介して、豊住線の建設を熱望している。本年7月にとりまとめられた交通政策審議会答申第371号の話も含めて、江東区・地下鉄8号線事業推進の担当者に今後の具体的なスケジュールについて話を聞いたところ、以下のような回答があった。

豊洲ー住吉間延伸事業の位置関係(画像:国土交通省「東京圏における今後の地下鉄ネットワークのあり方等について(答申)」

「事業としては7月に出た答申や東京メトロの有価証券報告書などを見る限り、東京メトロがどんなタイミングで、具体的に事業に入っていくか?という部分だと思われます。8月に国土交通省の概算要求が公表されました。そこで8号線の補助金についても予算要求して、概算要求の中に入りました。そのため、来年度には補助金の対象となる具体的な事業(設計や環境アセスメントなど)のスケジュールが事業として進んでいくのではないかと、区としては思っています」

江東区は、区の役割として地区の街づくりを進めている。今年度、都市計画マスタープランの改定を行っており、その中で、新駅となるエリアや沿線の街づくりを都市計画マスタープランの中から検討し、次年度以降については、街づくりをより深めていくという。

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