「アイディア出し」と「意思決定」会議わけるべき訳 アイディア量が増え「会議時間」も節約できる
では、どうすれば良いのでしょうか。それは会議の種別とファシリテーション(仕切り方)を理解することで解決できます。会議の種別は、「情報共有」「アイディア出し」「意思決定」の3つの目的に集約できます。
先ほどのような、アイディアの否定が繰り返される会議は、「アイディア出し」と「意思決定」の会議が同時に行われてしまい成果が出ないのです。
この問題を解決するのはシンプルです。
「アイディア出し」と「意思決定」の会議をわけるだけです。こうすれば、アイディアの量が増え、会議時間自体も11%節約することができます。「アイディア出し」会議は、アイディアの量にこだわります。「何か良いアイディアを出せ!」ではなく、「何でもいいからアイディアを出してみよう」と問いかけ、最初に「くだらない意見」を取り上げるのです。
そして最初の意見に対して称賛や歓迎のコメントをすれば、参加者は「そんなアイディアでもいいのか」と思い、次々にアイディアが出るようになります。
アイディアがたくさん出れば、意思決定のための材料が揃うので、結果としてアウトプットも出るわけです。この一連の仕切りをするのがファシリテーターで、リーダー自らが行うのではなく、将来のリーダー候補に指名したり、毎回ローテーションすることでチーム力を高めることもできます。
「意思決定」の会議で重要なこと
そして「意思決定」の会議で重要なのは、決定すべき人が必ず参加し、必要最低限の人数で開催することです。
まず会議の冒頭で決め方を決めて、進めていくことで結論が出ます。多数決なのか、投資対効果で決めるのか、実現可能性を優先すべきなのか、それとも最も上級職の人が決めるべきなのか…といったことをはじめに決めてから「意思決定会議」を進めます。このように進めれば結論が出ます。
リーダーとして求められるのは、不必要な会議を減らすこと。椅子に座っていることが目的の会議は一掃させてください。その上で、「意思決定」と「アイディア出し」の会議を同時に行わないこと。
「アイディア出し」の会議では、我慢して口を挟まず、どんな意見でも受け入れる姿勢でいてください。その上で「意思決定」会議で、評価軸を明確にしてから結果を出す、これがトップ5%の優秀なリーダーが取り仕切る「成功する会議」です。
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