中国で怒濤の攻勢、TPR(帝国ピストンリング)が開けた風穴
また「現地の生産コストの3割は人件費」(TPR)と、同じ自動車部品でも、ピストンリングは労務費の占める割合が高い。中国では人民元弾力化、金利引き締めなど、景気失速の懸念材料も台頭しつつある。
「他社だったら石橋をたたいて渡るが、ウチは自分からどんどん飛び出し、何でもやらなければ」と、平出功・TPR会長兼社長は強気だ。中国市場での地場メーカー開拓に挑戦した逆張りの発想は、ピストンリングという“最高の武器”で同社を引き上げた。市場がいずれ成熟化し、ライバルも巻き返す今後こそ、その真価が問われる。
(松浦 大 撮影:尾形文繁 =週刊東洋経済2010年7月3日号)
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