「お金が健康を遠ざけていた」という衝撃の事実 スポーツクラブ、サプリ、鍼…でも不調だった私

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きっかけは、会社を辞めてから、とあるニュースサイトの無料会員になったことである。以来1日1回、わがメールにそのサイトが運営する健康専門サイトのお知らせが律儀に送られてくるようになった。

これには最初、単純に驚いた。だって数え切れないほどの情報が毎日毎日アップされまくってるんですよ。ダイエット、成人病予防、老化防止、免疫力強化、ストレス対策……取り上げる話題も、それについて語りまくる専門家も、まさしく尽きることなくコンコンと湧き出る泉のごとしである。

なるほど現代においては、健康とは永遠の巨大市場なのだと実感する。

科学が進歩し、医療が発達し、人々の暮らしもひと昔に比べたらグッと豊かになった時代においても、人々はなぜか健康を手にすることができず、どこまでも深い悩みの中にいるのだ。

ということはこれからも、景気が浮こうが沈もうが、あるいはコロナ禍などの予期せぬアクシデントがあろうがなかろうが、この市場は不変にテッパンの強力なマーケットであり続けるに違いない。

気づいたら健康になっていた私

しかし、それにしてもなぜ人々はこれほどまでに健康を追い求めてやまないのだろう……と考えていて、はっとした。

その「人々」の中に、私は入っていなかったのだ。

つまりは私、確かにこのサイトを見て「感心」はしていたが、「関心」は1ミリも持っていなかったのである。

なぜなら、私はすでに十分健康だった。ダイエットも、成人病予防も、老化防止も、免疫力強化も、ストレス対策も、すべて私には「解決済み」であり、それは基本的にこれからも変わらないという確信があったのである。

いや……これだけだと「それは主観の問題でしょ(勝手に健康だと思い込んでいるだけ)」と思われるかもしれない。

確かに私とて、あまりのことにちょっとそんな気がしないわけでもなかった。で、先日ラジオを聞いていたら「質の良い睡眠」についての番組をやっておりまして、専門家の先生が「良い睡眠チェック」の具体的な項目を挙げておられた。

確かに良い睡眠がとれているかどうかは間違いなく日頃の生活の結果、すなわち通信簿であり、ごまかしようのない健康のバロメーターといえましょう。というわけでにわかに興味を持ちまして、ちょいと聞き耳を立てたわけです。

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