お金や人脈以上に大きな「複業」の本当のメリット 学歴や年収よりも「幸福度」を左右する要素とは
ただ肩書が多ければいい、というわけではありません。これらの肩書同士が生み出す相乗効果についても考えておきましょう。
複業をする場合には「自分の強みを生かす」ことが必要ですが、単体では目立ちません。例えば、休日にカメラマンの仕事をしようと考えても、技術では本業のカメラマンに負けてしまいます。仮に腕を磨いて、プロのカメラマンに近づいたとしても、技術での争いになり、差別化は難しいでしょう。
では、どうすればいいか。
自分の経験を掛け合わせて強みにするのです。
例えば、保育士が休日に子どもの記念写真を撮るカメラマンの複業をしたらどうでしょうか。保育士は子どもの世話をするプロです。そんな人に子どもに写真を依頼したら、良い表情を撮影してもらえそうです。「保育士×カメラマン」の掛け算で差別化ができるのです。
あるいは、プロのカメラマンが使う一眼レフではなく、スマホのアプリやフィルターを使って、「インスタ映え」する写真を撮ることもできるでしょう。
掛け合わせる経験は、振り幅が大きいほど効果的です。タレントのダニエル・カールさんは「アメリカ人なのに山形弁」というギャップで人気を集めています。山形の良さを取材しようと考えたとき、地元の人に聞くのは普通ですが、ダニエル・カールさんに取材すれば、外国人だからこそ気づく山形の良さも教えてくれそうです。これも振り幅です。
あなたが売り込む場合も「○○なのに、◇◇できます」というアピールができると、貴重な存在になれます。
もし掛け合わせるものが見つからないなら、未経験の領域でボランティアをして経験を積む方法もあります。複業として収入を得るには、その分野である程度の実績やスキルが必要ですが、ボランティアなら未経験でも受け入れられる可能性が高いです。