東京圏、青春18きっぷ使って「うずまき」乗り歩き 1日だけでJR線を500km、朝から晩まで鉄道三昧
「青春18きっぷ」を使ったら1日で東京圏をどの程度巡れるのか。山手線1周は必須、武蔵野線は全線踏破してみたいと組み立ててゆき、ベースのルートが描けたら鶴見線はどうか、湘南新宿ラインで山手貨物線から見たら……と枝葉を調整すると460kmを超えるコースができた。ひたすら乗る13時間だったが各線の多彩な表情に触れることができた。
東京駅から山手線外回りを1周
朝7時のJR東京駅。山手線外回り品川・渋谷方面の電車は4〜6分間隔でやってくる。あと30分もすれば3分間隔となる。現在の山手線電車はE235系。まずは7時01分発の電車で、山手線1周34.5kmに踏み出す。
11両の中では車両による差もあろうが、混雑とは言えない。E235系の一大特徴である荷棚上の3連画面の動画広告も、座席前の立客に塞がれずによく見える。他の電車では中吊りの中の綾瀬はるかや渡辺直美が、大きな画面の中で躍動している。新橋から田町まで下車が続いて空席も生まれた。ただし高輪ゲートウェイ駅については、開発中の空白地帯であり、動きはきわめて小さかった。
品川で乗客が入れ替わると再び立客が現れ、通勤の流れが実感できる。山手線一周の運行上の起点駅として約1分の停車時間があった大崎では出庫電車が待機していたが、渋谷、新宿へ向けて進んでも急速に込んでくる感覚がなかったのは、新型コロナウイルスで通勤事情が一変した影響だろう。ただ、新宿駅の放送は勢いを増していた。
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