福山雅治ほどの「温厚な人」が怒る3つのスイッチ

週刊誌に「完全スルー」だった姿勢を超えた一線

ビジネスシーンにも、時代や人々の変化に合わせて「変わらない」「変わろうとしない」という人や組織は少なくありません。たとえば、相手がほとんど怒っていないように見えても、「変わらない」と感じられている状態が長くなるほど、何らかのタイミングで爆発されてしまう危険性が上がっていくものです。

福山さんは、「『違う』と思っていることや、『嫌だ』と思っていることはきちんと発言し、発信していくべきではないかと思っています」とも語っていました。このフレーズは、「これからは言っていきますよ」という過去との決別を表していたのです。

未来に向けた「怒りの予告」だった

3つ目の“未来” にかかわる怒りのスイッチは、ネット社会のリスク。

福山さんは、「子どもが幼稚園に通っているわけですよね。毎日通るその場所で全然知らない人が写真を撮っている。しかも撮った方、写真を掲載する媒体、編集の方、さまざまな方が僕の子どもの顔を知っている。かつデジタルの時代なんで、データを持っているわけですよね。そして、いつでもモザイクを外せるような状態で共有しているわけですよね。これって、とても怖いことだと思ったんです」とコメントしていました。

写真が掲載されたときだけでなく、撮影された瞬間から永遠に続いていくリスクであり、各編集部や個人がデータを保有することで、恐喝や誘拐などの事件につながらないとも限りません。また、「外部に流出して世界中の人々にさらされてしまう」というリスクもあります。

さらに言えば、撮られていることを知った子どもがメンタルの不調をきたすこともありうるでしょう。記者やカメラマンから一方的に顔と名前を知られ、日常の何気ない姿を監視され続けていることは大きなストレスであり、子どもが成長するにつれてそのリスクは高まっていきます。「今やネット社会のリスクは、温厚な人を怒らせるほど大きなものになっている」ということでしょう。

福山さんは、「『これから何年先も我慢して過ごしていかなければいけないのかな』と思うと、『それは違うな』と思ったんです」とも語っていました。今回の発言は、「今、怒っている」というより、未来に対する「怒りの予告」という意味合いが強いのでしょう。

ここまであげてきたことを要約すると、“現在”は直情的な怒り、“過去”は永続的な怒り、“未来”は抑止的な怒りが込められているのです。

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