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こうしてソフトバンクのロボットが誕生した 僕は何をするために生まれてきたのか

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ペッパーはかなりおしゃべりだが、自分のフィールドに持ち込んで話を展開することが多い。「いい声をしていますね。その声で新規契約と言ってみてください」「ところで、戦国武将では誰が好きですか?」(撮影:今井康一)

早くも人気者のペッパーだが、ソフトバンクにとってロボット開発の経験はゼロ。アルデバラン社と連携し、ハードとソフトを同時に開発する作業は苦難の連続だった。プロジェクトの立ち上げは11年末。開発チームはプロダクト部門のエンジニアを中心に組織された。コードネームは男の子のロボットをイメージし、「タロウ」とした。

現在のチームリーダーは林要氏(40)。トヨタ自動車でスポーツカーやF1マシンの設計を担当した異色の経歴の持ち主だ。1996年にソフトバンクの採用試験を受けたものの採用されず、大学院を経て、トヨタに入社。リベンジのつもりで孫社長の後継者育成機関(10年に開校)に参加したことがきっかけで、ソフトバンクに転身している。

開発方針が決まらない・・・

12年4月からプロジェクトに参画した林氏は、ペッパーの試作品を目にしてあぜんとした。「これを本当に販売できるのか……」。当時は外見はほぼ固まっていたが、中身は現在とはまるで別物だったという。社内からは「コミュニケーションだけでなく、実用的な機能がなければダメだ」という声があり、開発方針もなかなか定まらなかった。ショップに配置する際、どんな仕事をさせるのかも悩みどころだった。開発チームは孫社長や役員と何度も議論を重ねた。

結局、「コミュニケーションに特化し、人を楽しませる」という方針に決まったのは12年終盤。人間の動作をまねることが難しいなら、人ができないことで活躍させればいい。林氏は「楽しませるという方向に舵を切るまでが本当につらかった」と振り返る。12年末からは電通などのチームやよしもとクリエイティブ・エージェンシーが加わり、ペッパーのキャラクターや会話のパッケージ、コンテンツ制作に取りかかった。林氏はこうリクエストした。

「とにかく人が喜ぶ、面白いものを作ってください」

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【ロボットで人は笑うのか?】

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