スマホ新潮流、ゲームの次は教育アプリだ!

フィンランドで広がる"エドテック"の有望度

ソング・ハイ社で開発に携わった、元音楽教師のオッリ・ヴァッロ氏は、「創造性を育む教育がもっと必要。学校のチャイムの音楽や校歌を作らせたり、芸術作品からイメージして作曲させたり、子どもが作った曲でダンスをさせるなど、活用法はいくらでも広がる」と話す。今後は欧州、南米、東南アジアなどでもリリースする予定だ。

10monkeys.comは日本語での提供も検討している

算数が学べる「10monkeys Math World」も、学校での活用を狙って開発された。愛嬌のある猿のキャラクターと、ゲーム感覚で算数の問題を解いていくアプリで、12年の提供開始以来、学校や図書館で6歳から12歳の小学生9万人が利用している。フィンランド語、スウェーデン語、英語、スペイン語で展開しており、日本語での提供も検討中だ。

「小学校入学前の幼児や、理科、プログラミング教育用のアプリも作りたい」(10monkeys.comのカトリ・ビョルクルンド・ディレクター)という。

 人気アニメキャラもアプリで活躍

スキルピクセルズの「SmartKid Maths」では、ドリルを解くことでネズミを育てていく

スキルピクセルズの「SmartKid Maths」も4歳から9歳の子どもを対象にした算数学習アプリ。今春、日本語版もリリースされた。心理学や教育学の知見を生かしたAI(人工知能)システムに基づき、個々人の習熟度を解析してそれぞれに合った問題が出題される。「たまごっち」のように子どもが楽しんで取り組めるよう、ドリルを解くことでデジタルペット(ネズミ)を育てるというゲームの要素を取り入れた。フィンランドの一部小学校でも採用されている。

最後に、幼児を対象にしたフューチャー・コードの英語学習アプリ「DibiSchool」。一緒に学習する犬のキャラクターは、中国、タイなど世界で5000万人が視聴する、フィンランド発のテレビアニメシリーズ「Dibidogs」のものだ。各国の教育の専門家と共同開発し、フィンランドの国家教育委員会からもサポートを受けている。

同社は子どもがオリジナルのアニメを作れる「Dibitales」というアプリも提供している。一般的な教育系アプリではないが、「Dibidogs」のキャラクターに好きな動作をさせ、セリフを吹き込み、好きなカメラワークを選んで、本格的なアニメを簡単に作れる。子どもの想像力が育まれそうだ。今はフィンランド語のみだが、今秋には英語版がリリースされる見込みだ。

なぜフィンランドの教育現場では、「SongHi for Schools」のような新しい教材がこれほど柔軟に受け入れられるのだろうか。その背景には、フィンランドの学校教師の裁量が非常に大きいことによる。

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