論破王ひろゆきが指摘「反論されがちな人」の特徴 「絶対」「必ず」と口にする人は足をすくわれる

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

しかも人によって解釈が違っても許される言葉というところがポイントです。つまり、あとで失敗したときに「五分五分の意味で使ったんですよ」とも言えるわけです。これが「80%うまくいきます」だと、かなり言い訳しにくいですよね。

過去に出演した討論番組で、おいらが事実を言ったら「明らか」というフレーズを使って反論された方がいました。そこでおいらは突っ込んだわけです。

「それ〈明らか〉じゃなくてあなたの感想ですよね?」

「明らかに」という言葉を使って、あたかも事実であるかのような言い方をしたので、それはよろしくないなと思って、わざわざ確認したわけです。

というのは、「へぇー、そういうことがあるんだ」と、テレビに出ている人が言うことはなんでも「本当のこと」と思う人がいるからで……。

なので、「いまのは事実ではない、個人の意見ですよ」ということを視聴者にちゃんと伝える必要があったという面もあるのですがね。

「思う」は否定できない

議論における「逃げ道をつくる習慣」というのは、2ちゃんねるの管理人時代にしばらく裁判所通いをしていたことがあって、たぶんその副作用です、おいらの場合は……。

『論破力』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

1週間に2、3回は裁判所に行っていて、法廷トリプルヘッダーというのもありました。その中で、事実確認というのがあって「それは間違えていました」と訂正すると、裁判官の印象が悪くなるわけですね、「あっ、こいつ証言をひるがえしたな」と。つまり裁判では、基本的に間違ったことは一切言わないほうが有利なのですね。

なので、「じつは何も言っていない言葉」を使う習慣が身についたわけです。

「何々です」と言い切らないとか、明確な数字ではなく「だいたい」で言うとか……。「じつは何も言っていない言葉」の代表は「思う」でしょう。自分が思ったことは事実だから、他人はその内容を否定できないわけです。

ちなみに弁護士さんも、基本的には裁判官の前では断定口調で話しません。「本人、そのような方向で主張していくと思います」という言い方をよくしていました。

ひろゆき 「4chan」管理人

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

Hiroyuki

本名・西村博之。1976年神奈川県生まれ。中央大卒。1999年にインターネット匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。東京プラス代表取締役、未来検索ブラジル取締役など、多くの企業に携わり、企画立案やサービス運営、プログラマーとして活躍。2005年、ニワンゴ取締役管理人に就任。翌年、「ニコニコ動画」を開始。2009年に2ちゃんねるを譲渡後、2015年に英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事