「自分の行動に責任持つ子が育つ」親の必須3行動 台湾の天才オードリー・タンの母に学ぶ教訓
義務教育に「子育て学」を盛り込むべき
「自分の行動に責任を持つ」という考えを、子どもはいつごろから身につけるべきですか?
これは本当に難しい問題です。もし「生まれたときから始まっています」と答えたら、私が冗談を言ったと思うでしょうか。
でも冗談ではありません。赤ちゃんの世界では、自分は非常に弱々しい存在で、周りは大きくて強い大人や子どもばかり。物事にどう対処すれば効果があるのかを学ばないと、飢えや寒さで死んでしまいます。自分の行動がうまく効果を発揮すれば、自信がつくうえに、他人の関心や援助も得られます。でもうまくいかないときは、心が不安でいっぱいになり、あらゆる行動や動作によって大人をコントロールしようとするのです。
赤ちゃんのころ、ちょっと泣くだけで十分に面倒を見てもらえた子どもは、どれほどいるでしょう? 泣かない限り、心や体を気遣いながらお世話してもらえる赤ちゃんなんていませんし、むしろ多くの場合は、泣きに泣いて、声がかれるまで泣き続けても、十分になぐさめ、面倒を見てもらえるとは限らなかったはずです。
ちょっと思い出してみてください。赤ちゃんに自分がどう応じていたか。思い出せない? きっと親も子どもも、多くの場合は忘れています。でも子どもの体は覚えています。一回一回試す中で、父親や母親の反応パターンを蓄積し、少しずつ自分が社会と関わるための方法を身につけているのです。体が徐々に成長すれば、利用できる手段はどんどん増えていきます。
考えると恐ろしい! そうでしょう? だから私はみんなが親になってから大騒ぎで「良い親になる方法」を学ぶ必要がないよう、義務教育に「子育て学」を盛り込むべきだと考えています。でも、似たようなことは昔から言われていますが、あまり取り上げられることはありません。
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