利益倍増、ファナック好調はいつまで続くか

課題はiPhone"特需"が一巡した後

「ロボドリル」はスマホの加工用に受注がうなぎ登り

第1四半期の決算は、売上高、利益、受注高のすべてが四半期ベースで過去最高――。機械業界の雄、ファナックが好調なスタートを切った。7月24日に発表した2014年度第1四半期決算(4~6月)は、売上高が前年同期比53%増の1633億円、営業利益は663億円と倍近くに拡大した。

好調の要因は、スマートフォンの金属筐体を加工する小型工作機械のロボドリル販売が急増しているため。これを含むロボマシン部門は、売上高が前年同期比3.7倍の570億円と、四半期ベースで過去最高を記録した。背景には、今秋発売ともいわれるアップルの「iPhone 6」に向けた設備投資需要が拡大していることがある。

関係者の話によれば、iPhoneを製造する鴻海精密工業など、複数のEMS(受託製造サービス)企業からファナックは注文を受けているもようだ(関連記事「iphone”特需”の波に乗るファナック」)。短期間で大量の受注に対応できるのは、業界でも類をみない月産5000台の能力を備えた大工場を持つファナックの強みともいえる。

 自動車向けロボットも業績に貢献

実は、四半期ベースの売上高が過去最高だったのはロボマシン部門だけではない。自動車や食品工場などで使われる産業用ロボットを手掛けるロボット部門も、前年同期比12%増の409億円で過去最高となった。決算関連資料によると、ロボット部門の売り上げの約半分は米州。特に複数のロボットを製造ライン用システムに組み上げる機能を持つ米国子会社の事業は、過去の公表数値を見る限り、米州の売上げの大半を占める。

この米国子会社はもともとは米ゼネラル・モーターズ(GM)との合弁で設立された会社で(1992年に完全子会社化)、現在もGMとの取引が大きいとみられる。GMなど米国の「デトロイト3」(GM、クライスラー、フォード)がここ数年活発化させている自動化などの設備投資の恩恵を受けているようだ。

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