なぜか「5~6月は残虐事件が目立つ」謎と共通点 6月8日は池田小事件、秋葉原通り魔事件が発生

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

例えば、神戸連続児童殺傷事件、俗にいう「酒鬼薔薇事件」。神戸市須磨区の中学校の正門に、「酒鬼薔薇聖斗(さかきばらせいと)」と名乗る犯行声明文が口に挟まれた子どもの頭部が放置されていたのは、1997年5月27日早朝のことだった。被害者の男児は、行方不明となった3日前の24日には殺害されている。

また、川崎市の小田急線登戸駅前で、通学バスを待っていた私立カリタス小学校の児童たちの列に、男が刃渡り約30センチの包丁で斬りつけた「通り魔事件」は、2年前の5月28日の朝に起きている。見送りに来ていた保護者1人と児童1人が死亡し、17人が重軽傷を負った。斬りつけた男は、犯行直後にその場で首を刺して自殺している。

日本中を驚愕させた2つの事件は6月8日に発生

さらに、今年で発生から20年になる大阪教育大学附属池田小学校を襲った事件と、もう1つ、13年前に起きた秋葉原通り魔事件。日本中を驚愕させたこの2つの大量殺傷事件は、奇遇にも同じ6月8日に起きている。

2001年6月8日、午前10時過ぎ。大阪教育大学附属池田小学校の1年生と2年生の教室に、包丁を持った男が突然侵入し、次々と児童を襲った。児童8人が死亡。13人の児童と2人の教諭が重軽傷を負う。校内で児童が侵入者に襲われるという前代未聞の事件だった。

東京・秋葉原では、2008年6月8日、午後12時30分過ぎ。当日は日曜日で歩行者天国だった中央通りに2トントラックが侵入し、次々と人を撥ね、停車中のタクシーに接触して停止。トラックから運転していた男が降りると、手にしたナイフで通行人を次々と刺していく。7人が死亡、10人が重軽傷を負う。歩行者天国は一変して地獄絵図と化した。

なぜ、こんな事件が引き起こされるのか。共通するのは、端的に言えば、うまくいかない自身の境遇、あるいは受け入れてもらえない社会に対する逆恨みだ。

次ページ池田小学校の事件の場合
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事