「雑談ベタな人」がやりがちな会話パターン修正法 同僚やママ友といい関係を築く雑談のやり方
「雑談は何を話せばいいかわからない」「盛り上げようとがんばって話すけど、疲れる」
こう思う方も多いのではないでしょうか。ですが、「雑談を盛り上げるためにおもしろい話をしなくてはいけない」というのは、大きな勘違いです。
雑談の目的とは、ずばり「人間関係の構築」にあります。
初対面の相手と、とりあえず話を進める。
2、3回目ぐらいの人と、もう一歩踏み込んで仲良くなる。
同僚と移動中に交わす雑談、ママ友とのつかず離れずのおしゃべり。
シチュエーションはそれぞれですが、すべての雑談は、会話を通じて、お互いの警戒心を解き、スムーズで円滑な関係にシフトするのが目的です。
「初対面の相手と、どうでもいい話で盛り上がってすっかり意気投合した」「堅物の取引先と、長々と世間話をしているうちに商談がまとまった」
こういう成功談は、まさに、雑談で関係がよくなったから生まれたものです。逆に言うと、人と人は雑談をしさえすれば、仲良くなります。その際、話の内容は、はっきり言ってどうでもいいのです。
ですから、無理におもしろい話をする必要はありませんし、ましてや、「結論」や「オチ」なんて不要です。オチのない話を苦笑交じりにしたり、結論の出ない話を堂々巡りで繰り返したりしながら話すことが、「一緒に会話をしている」という実感を生み、「関係が深まった」という安心感につながるのです。
「The show must go on」(直訳で「ショーは続けなければいけない」)という言葉がありますが、雑談も、とにかく続きさえすればいい。大切なのは「内容」ではなく「ラリー」です。雑談におもしろい話や結論は必要なく、ただただ続きさえすればそれでいいのです。これが1つ目のルールです。
「情報交換」は仲良くなりにくい
「異業種交流会で、中国市場について情報を交換できたので有意義だった」「ママ友から、近くの進学校の教育方針について教えてもらえた」
このように、雑談を「情報交換」と捉えている人がいます。有益な情報を受け取り、差し出す。それこそが実りある雑談、というわけ。これもまた、間違った雑談です。
1つ目のルールで、「雑談の内容はなんでもいい」とお伝えしましたが、それでも中には「仲良くなりやすい雑談」と「仲良くなりにくい雑談」があります。「情報交換」は、まさに「仲良くなりにくい雑談」の典型です。たとえば、雑談相手と、お互いの趣味であるゴルフの話題になったとします。
「どこ製のですか?」
「◎◎製です」
「どうしてそれにしたんですか?」
「芯を食ったときの飛びが違うと聞いて」
「なるほどそうですか。では私も検討してみます」
こういう雑談って、ありますよね。ですが、こんな会話をしていては、いつまでたってもよい関係は築けません。それに比べて、次のような雑談はどうでしょう?
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