「雑談ベタな人」がやりがちな会話パターン修正法 同僚やママ友といい関係を築く雑談のやり方

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「最近いいドライバーを買ったので、気持ちよく打ててるんですよ」
「わかります! しっくりくるクラブって貴重ですよね」
「一旦『これだ!』って思っても、すぐにわからなくなったり。困ったもんですよ」
「でもまあ、そうやって難しいからこそ、ゴルフって楽しいんですよね」
「そうなんですよー。やめられませんねえ」

この会話には、はっきり言って、大した情報は含まれていません。

それでも、お互いのゴルフ愛がびしびしと伝わってきますし、「今度一緒にラウンド回りましょうか?」という会話にも発展しそうです。

なぜこの雑談が「いい雑談」なのかというと、ふたりが「情報」ではなく「気持ち」をやり取りしているから。「気持ちいい」「しっくりくる」「困った」「楽しい」「やめられない」……。こういった喜怒哀楽の感情を伝え合うのが、「仲良くなりやすい雑談」の鉄則です。

人には気持ちがあります。雑談では、その気持ちをやり取りすべきです。調べればわかる冷たい情報ではなく、自分だけが感じた生の気持ちを共有すれば、親密な関係を築けるでしょう。

「情報」ではなく「気持ち」を話す。これが2つ目のルールとなります。

「リアクション」で雑談を続ける

ここまでは「どう話すべきか」についてお話ししてきました。3つ目のルールは「どう聞くか」についてです。

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「しんどい」「めんどう」と思うような雑談は、雑談ではありません。雑談なんて、話が続けばなんでもいいのですから、「質問力を上げて、うまく話を引き出そう」とか「あいづちに気を遣って、相手が話しやすくなるようにしよう」とか、思わなくてよいのです。むしろ、そういう気遣いをするから、苦手意識が湧きます。しょせんは、雑談です。気楽にいきましょう。

では、聞く側として、何もしなくてもいいのでしょうか? 気をつけるべきなのは、リアクションをよくすることです。とりあえず大きくリアクションをしましょう。手をたたく、表情を変える、笑う……。そうすることで、相手に「ちゃんと話を聞いてますよ」と伝えることができます。

繰り返しになりますが、雑談とは「気持ちのやり取り」ですから、言葉であれこれ言わなくてもいいのです。身振りや表情で、気持ちを伝えれば、その時点で立派に雑談は成立し、相手は安心して、会話を続けることができます。

雑談はどちらか一方が楽しませるものではありません。あなたがプレッシャーを感じる必要はないのです。責任の半分は相手にあるのですから。疲れたり、気詰まりな思いをすることがないよう、ある程度「手を抜く」。これが3つ目のルールです。

今回は雑談が苦手な方が勘違いしがちな、3つの基本ルールをご紹介しました。まずはこの3つのルールから実践してみてはいかがでしょうか。

五百田 達成 作家、心理カウンセラー

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いおた たつなり / Tatsunari Iota

米国CCE,Inc.認定 GCDFキャリアカウンセラー、株式会社 五百田達成事務所代表。35万部を突破した察しない男 説明しない女シリーズ、『不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など著書多数。東京大学教養学部卒業後、角川書店、博報堂、博報堂生活総合研究所を経て独立。「コミュニケーション心理」「職場の人間関係」を主なテーマに執筆や講演を行う。

 

 

 

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