コロナ対策の優等生、台湾の高成長挫く2つの脅威 突然のコロナ感染急拡大に電力不足が追い打ち

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ING銀行の大中華圏担当チーフエコノミスト、アイリス・パン氏は台湾経済が短期的に打撃を受け、コロナによる経済成長への影響が見られるだろうと指摘。電力不足については、「短期間の停電にとどまったとしても生産ラインは鈍るため、半導体不足の圧力はここからさらに強まることになる」と話す。

製造業生産と輸出急増が寄与し、台湾の1-3月の域内総生産(GDP)は前年同期比8.16%増と高い伸びを示した。政府は通年の成長率を4.64%と見込んでいる。

台湾経済に追い打ちを掛ける電力不足

コロナ感染急拡大に見舞われる台湾に追い打ちを掛けるのが電力不足だ。今月13日には石炭・ガス火力発電所が技術的な誤りで稼働を停止したことを受けて停電が発生。17日にも輪番停電を前に携帯電話を通じて全土の消費者が警報を受け取った。

台湾経済部の王美花部長(経産相)は18日、今年の梅雨は降水量がここ数年に比べて少なくなるとみられ、水不足が和らぐ公算は小さいと警鐘を鳴らして市民に節電・節水を呼び掛けた。

この1週間で相次いだ停電の主な原因は、旺盛な外需への対応に努める工場が昼夜を問わず稼働する中で、電力消費が急増しているためだと王部長は説明した。

渇水で見えるようになった日月潭の湖底(台湾・南投県、4月23日)

原題:Taiwan’s Once Blistering Economy Is Now Battered From All Sides(抜粋)

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著者:Miaojung Lin

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