台湾が新型コロナウイルス感染急拡大や渇水による電力不足の脅威に見舞われている。1-3月(第1四半期)に高い成長率を記録した台湾経済の腰折れにつながる可能性がある。
感染者が高止まりした場合、全面的なロックダウンも
台湾では今月初めゼロだったコロナの域内新規感染者がここ5日間だけで計1226人に急増。一部に講じていた制限措置が19日には全土に拡大された。学校は既に休校しているが、新たな規制では屋外でのマスク着用が義務付けられる。人が集まる際にも人数制限が設けられ、多くの公共施設も閉鎖される。
感染者が高止まりした場合、台湾は全面的なロックダウンを余儀なくされる恐れがあり、その影響は小売業から台湾経済の柱である輸出にまで及ぶ可能性がある。さらに、渇水で水力発電所の稼働率は低迷しており、世界最大級の半導体メーカーの拠点も含めて域内主要都市では停電も起きている。
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