人気の「スーパーハイトワゴン」購入者の実態 「どんな人」が「どんな理由」で買っているか
男女比はタント、スペーシア、N-BOX、ルークスの順で女性が多い。ルークス以外は、過半数が女性ユーザーだ。
N-BOXとルークスが男性的なシャープなデザインであるのに対し、タントとスペーシアのスタイリングはかわいらしい雰囲気だからだろう。後述するがタントとスペーシアは、ボディカラーもポップなものをラインナップする。
なお、同居する子どもがいる割合はN-BOX(46%)、タント(45%)、スペーシア(43%)、ルークス(47%)とほとんど差はなかった。
支払いは一括半分、ローンが半分。うち半分が残クレ
現金購入なのか、あるいはどんな自動車ローンを使っているのか、「支払方法」を見てみると、スペーシア以外の3車種は、「残クレ」の高さがわかる。
残クレは、「残価設定型クレジット」や「据え置き型ローン」と呼ばれるもので、数年後の残価をあらかじめ設定しておき、残価を除いた金額を分割するため、月々の支払い額を抑えられる支払い方法で近年、主流となりつつあるものだ。
その利用については、車種の特徴や商品性というよりも、通常のクレジットよりも金利を低く設定するなど、メーカーやディーラーが行うキャンペーン施策などによるところが大きいといえる。
一般に、残クレは数年後のタイミングで同じメーカーからの購入を後押しする金融商品設計になっているので、リピート購入意向を高めるためにも、スズキは他社相当のスコアを目指してもよいだろう。
メンテナンスパックや延長保証の加入状況を見てみると、N-BOXの加入率は約75%(メンテナンスパック)、50%以上(延長保証)といずれも高い。同時に「知らなかった」と答えた人の割合が低いことからも、ディーラーで積極的な営業が行われていることがわかる。
残クレ同様、スペーシアはこの2つの加入率も低いため、アフターサービス市場の取りこぼしがありそうだ。
フルモデルチェンジから時間がたっていないルークスに関しては初期購入者が多く、上級グレードの販売割合が高いのと同様、メンテナンスパックや延長保証といったサービスの加入率も高いと考えられる。
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