――旧態依然とした産業も変革が進むということですね。
例えば保険を例に考えると、今は火事や盗難による損失を被った後でお金を受け取るために掛け金を払うシステムだが、将来はそもそも火事や盗難自体をAIやセンサー、ロボットの組み合せで防いでくれる。70代、80代で死亡した時にお金が支払われる生命保険も、将来は100歳、120歳まで生きるのが普通になる時代になるので、それに合わせてより長い寿命を実現してくれるものに変わっていく。
小売業もAIとVR(仮想現実)やAR(拡張現実)のテクノロジーが合わされば、店舗でのショッピングはもちろんネットショッピングさえ、没入型の買い物体験に取って代わられるだろう。合理的に統合されたテクノロジーとデータによって、企業だけではなく消費者も商品の価格が下がったり、嗜好に応じたカスタマイズ商品が手に入りやすくなったり、恩恵を感じることができる。一方、このような変化に適応できない旧弊の企業や産業のほとんどは困難を抱え、やがて滅びていく。
つねに実験を怠らないリーダーが必要だ
――劇的な変革期の中、理想的な未来のリーダー像は。
変化に直面した時、余裕をもって機敏に対応しなければならない。それには、将来に関して適応力に富む明確なビジョンを持ち、データを根拠に決断を下し、つねに実験を怠らないリーダーと企業が最も大きな成功を収められる。このようなリーダーは、自分自身や自分の会社を野心的な変革目標の下に据え、それに突き動かされるように自らが望む未来を構築していけるだろう。
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