ベンツの電動小型SUVはEV市場を牽引できるか

満を持して登場した「EQA」のポテンシャル

「EQA250 AMGライン」のエクステリア(写真:メルセデス・ベンツ日本)
この記事の画像を見る(66枚)

ヨーロッパの自動車メーカーが急速に“電動化”へと舵を切る中、メルセデス・ベンツ日本は2021年4月26日、コンパクトSUVのEV(電気自動車)モデル、「EQA」を発表した。EQAは、2019年に発表された「EQC」に続く、メルセデスのピュアEV第2弾となるモデルだ。

EQCが「GLC」をベースにしたEVであることからもわかるように、EQAはメルセデス・ベンツでもっともコンパクトなSUV「GLA」のEV版となる。ヨーロッパでは今年1月に発表され、約2カ月で2万台を受注するなど、販売は好調だ。

東洋経済オンライン「自動車最前線」は、自動車にまつわるホットなニュースをタイムリーに配信! 記事一覧はこちら

日本では、今回の正式発表に先立って、EQAの導入記念モデルである「エディション1」を4月2日に受注開始していたが、790万円(税込み)にもなる価格にもかかわらず、5日間で限定50台は完売したという。

今回、発表されたレギュラーモデルの価格は640万円から。GLAが495万円からだから、電動化による価格上昇はおよそ150万円となる。

新コンセプト「プログレッシブ・ラグジュアリー」

ボディサイズは、全長4465mm×全幅1835mm×全高1625mm。フロントまわりのデザインが変わったことでGLAよりも全長がわずかに長いが、実質的には同等だ。

デザインは、メルセデス・ベンツのデザインの基本思想である「Sensual Purity(官能的純粋)」をより先進的に表現する、「プログレッシブ・ラグジュアリー」という新たなコンセプトに基づくものとなった。

エクステリアデザインは前後のオーバーハングが短く、クーペのようなスタイリッシュな曲線が用いられた都市型SUVプロポーション。フロントには、中央にスリーポインテッドスターが配されたブラックパネルグリルを採用する。

EQシリーズに共通するグロスブラックのグリル(写真:メルセデス・ベンツ日本)

また、水平に伸びた光ファイバーの帯がフルLEDヘッドライトのデイタイムランニングライトを結び付け、昼夜を問わず容易にEQAだと識別できる独自のデザインとされた。

「AMGライン」ももちろん選択可能で、この仕様ではフロントのブラックパネルグリルにハイグロスブラックのフレームとツインルーバーがあしらわれて、よりスポーティな印象となる。

次ページサスティナビリティに考慮したシート素材
自動車最前線の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 晩婚さんいらっしゃい!
  • 近代日本を創造したリアリスト 大久保利通の正体
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • 買わない生活
トレンドライブラリーAD
人気の動画
早慶上理・MARCH・関関同立、少子化でどうなる?
早慶上理・MARCH・関関同立、少子化でどうなる?
山手線2日間運休「渋谷駅大工事」何をどう変えた
山手線2日間運休「渋谷駅大工事」何をどう変えた
日本製鉄は「巨人トヨタ」でも1ミリも譲らない
日本製鉄は「巨人トヨタ」でも1ミリも譲らない
「安売り日本」はもう限界、ニッポン再生計画
「安売り日本」はもう限界、ニッポン再生計画
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
勝ち組シニアと負け組シニア<br>定年格差

「45歳定年」発言に対し一部で猛反発。現実には法改正で70歳までの雇用確保が今春努力義務化されました。人生100年時代といわれる今、従来の定年はもはやなくなりつつあります。老後も働くシニアが第二の人生を勝ち抜くためにすべきことは何でしょうか。

東洋経済education×ICT