ベンツ新型Sクラス、乗ってわかった進化の神髄

気分高まるドライバーズカーになったからこそ

8年ぶりの刷新で何がどう変わったか?(写真:メルセデス・ベンツ日本)
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まっさらに生まれ変わって2020年9月にワールドデビューを果たした新型メルセデス・ベンツSクラスが、いよいよ日本に上陸した。メルセデス・ベンツにとってまさしく旗艦と呼ぶべき存在のSクラスだけに今回も入魂ぶりは半端なものではなく、実は昨年夏辺りから数回にわたって、われわれジャーナリストに向けて最新技術、デザインなどのオンラインプレゼンテーションが行われていた。

インテリアこそ大変革の象徴

その1回目のテーマはインテリアだった。なぜ車体でもパワートレインでもなくあえてインテリアからだったのかは、今回から大型縦型タッチスクリーンを用いたディスプレイの採用など、従来よりも一層、先進性が強調された新型のそれを見れば確かに理解できる……と、当時は思っていたのだが、実際に日本に上陸したクルマに乗ってみると、なるほどこのインテリアこそ新型Sクラスの大変革の象徴だったのだと改めて気づかされることになったのだ。

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正直なところ、ダッシュボード中央に大型タッチスクリーンが据えられ、当然デジタルのメーターに大型ヘッドアップディスプレイまでがずらりと並ぶその空間は、当初はオーセンティックなラグジュアリーからはおよそ懸け離れたところにきたなと感じさせた。仕事を離れてもなお画面と向き合うのか……というネガティブな感情も浮かんだことは否定しない。

しかし実際に使ってみると、とくに予習していなくてもスマートフォンのように直感的に扱うことができるし、動きも軽快で、おおよそのことはすぐにこなせるようになっていた。車載の機能がこれでもかと増えている今、これは実に心地よい。

考えてみれば、いかにラグジュアリーに暮らしていても、今やスマートフォンやタブレットと無縁という人はいないだろう。とくに年齢が若くなるほどに。要するに新型Sクラスは、今の時代のラグジュアリーに寄り添ってきたわけだ。

走りっぷりにも驚かされた。フットワークは普段はしっとりと重厚でありながら、ひとたびステアリングを切り込めば、ほとんどロールを感じさせることなく旋回姿勢に入る高い一体感をも実現している。大きく貢献しているのは3チャンバー、つまり3の空気室を持つエアサスペンション。普段はたっぷりとしたエアボリュームが柔らかさを演出する一方で、必要なときには乗り味を瞬時に引き締める。

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