アップル発売「AirTag」何がそれほど凄いのか 探し物のエコシステムを構築しようとしている

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AirTagとアップル純正アクセサリー。持ち物に取り付ける、直径約3cmの丸いボタンのようなデバイスだ(筆者撮影)
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アップルはアメリカ時間4月20日に行ったイベント「春の祭典」で、7つの製品・サービスを発表した。

この中で完全に新しい製品として登場するのが、「AirTag」だ。4月23日予約開始、4月30日に発売され、1つ3800円、4つセット1万2800円だ(価格はいずれも税込)。

「見つける天才。」と日本語のコピーが付けられたボタンサイズのこのデバイスをカバンやキーホルダーなどに付けておけば、なくしたときにもiPhoneを使って見つけ出すことができるようになる。

しかしAirTagにはモバイル通信機能は入っていない。入る余地もないほど小さく、また電池も汎用品で動作する。では、自分のiPhoneの電波が届かない場所にあるなくした物を、いかに見つけることができるのだろうか? 今回は特に「問題解決と実装」に着目しながら、この新しいデバイスを通じたアップル流の問題解決に迫っていきたい。

AirTagとは?

直径31.9mm、厚さ8mm、重さ11gのボタンのようなデバイス「AirTag」。

表面は白いプラスティックが弧を描いており、AirPodsでおなじみの文字や絵文字の刻印サービスをオンラインストアで利用することができ、パーソナライズに対応する。

背面はステンレススチールの鏡面仕上げとなっている。近年のアップルデバイスには珍しく、電池交換式。コンビニでも手に入る一般的なボタン電池CR2032で1年以上動作するため、アップルストアに持ち込むまでもない。

スピーカーも内蔵されているが、プラスティックのパーツを振動させてクリアな音を出して存在を知らせる不思議なギミックも用意されている。デバイスに開口部はなく、おかげで、IP67の防塵防水性能を発揮する。軽さもあって、比較的丈夫なデバイスだ。

AirPodsさながらに、iPhoneに近づけるとすぐにペアリングが完了する。この際、AirTagを自分のどんな持ち物と組み合わせるのかを選択する仕組みだ。こうして、「AirTagの在りか=自分の持ち物の在りか」として、iPhoneで持ち物の場所を管理することができる。

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