米国で中古車価格が前年同月比50%急騰のなぜ 現ナマ配布で需要増、半導体不足による生産難

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米国で中古車価格が急騰している。

中古車の価格動向を示す「マンハイム米中古車価格指数」は191.4.と、過去最高を記録した。月半ばに更新される同指数は4月15日時点で、前月の確定値から6.8%上昇。前年同月比では52%上昇した。半導体不足や景気回復などが引き続き自動車在庫の重しになっている。

同指数はコックス・オートモーティブが算出。自動車競売を手掛ける傘下のマンハイムを通じて売却され、オートバイや大型トラックなどを除く20の市場分類に入る全中古車について集計したものだ。

コックスのチーフエコノミスト、ジョナサン・スモーク氏は電子メールで、「消費者信頼感の改善や雇用回復、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)下での貯蓄増加、税還付シーズン、『米国救済計画』の現金給付で需要が喚起されている」と指摘。

「供給は昨年、新型コロナによる経済活動休止に伴う新車生産減少で大幅に減り、中古車供給は昨夏に力強い需要で縮小した。サプライチェーンは半導体不足などの問題への対処に苦慮しており、生産は引き続き抑えられている」と分析した。

原題:Used-Car Prices Leap on U.S. Economic Recovery, Supply Crunch(抜粋)

著者:Edward Ludlow

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