巨大キャンピングトレーラーの意外な使い方 キャンプ目的の利用はゼロ!?その利用方法とは

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ホワイトを基調にした、とても車内とは思えない空間が広がる。リビングルームには、ゆったりとしたソファが配置される(筆者撮影)

全体的にホワイトを基調とし、棚やクローゼットなどには木目の家具を使用した室内の雰囲気は、まるで高級リゾートホテルにあるスイートルームのような佇まいだ。

クイーンサイズのベッドが設置された寝室(筆者撮影)

室内レイアウントは、前方エントランスから入ってすぐの車体中央部にダイニング兼キッチン、車体前方側にはシアタールームとしても使えるリビング、車体後部には1520mm×2030mmのクイーンズベッドが設置されたベッドルームといった3つの部屋で構成されている。さらにキッチン橫には、洗面台やトイレも備えたバスルームも配備する。

特にラグジュアリーな雰囲気があるのがリビングだ。キッチンからステップを上って入ると、大人6名がゆったりと座れるレザー張りのソファ、自動で台座に収納もできる42インチの大型液晶テレビ、暖炉を模したヒーターなどが備わっており、贅沢で快適な時間を過ごせる空間となっている。

キャンピングカー目的での購入はゼロ、住居利用が中心

12m近い長さの車体に瀟洒な室内を持つウィネベーゴ製の大型キャンピングカー。実際に、このモデルを自動車で牽引して、キャンプなどで使っているユーザーはいるのだろうか。ニートRVの担当者によると「弊社でご購入いただいたお客様の中にはいません」という。現実的に、このサイズのトレーラーを牽引するのは、日本では道幅の問題などがあるうえに、公道を移動するために必要なナンバーの取得も難しいためだ。このモデルは重量が5.38トンあるが、担当者によると「国内法規で3.5トン以上のトレーラーは、ブレーキシステムをヘッド車(牽引する自動車)と同じにする必要があるなど、審査が厳しく、コストもかかる」といった問題があるという。

では、いったいどのような用途で使われるのか。担当者によれば、「(顧客が)土地を所有されている地方の別荘地などに設置して、主に住居としてお使いいただくことが多いですね」という。なるほど、これだけ室内が広く、リビングやキッチン、ベッドルームも備えていれば2LDKサイズの住居と同等だから、家として十分に使える。しかも、このモデルは電気や水道も設備があれば使用できるし、プロパンガスにも対応しているため、普通に生活ができる。

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