小室圭さんの説明文書が「0点」と言える3つの訳 ビジネスパーソンも肝に銘じたい執筆の心構え

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文書の中で、読み手の私たちが真摯に受け止めなければいけない箇所が1つありました。

「金銭トラブルと言われている事柄以外にもありとあらゆる誤った情報が出回っていますが(金銭トラブルと言われている事柄に関するものについてはもちろん、それにとどまらない内容の報道や論評をみると、これまで私や母に対する名誉棄損、侮辱、プライバシー侵害など数多くの違法行為が繰り返されていると考えています。そしてそれらは、仕方のないことだとしてすべて受け入れるには限度を超えていると思います)、全てを訂正し始めると訂正しそびれたものが真実であると決めつけられる危険性もあり現実的ではありません」

眞子さまとの結婚や金銭トラブルとは無関係の報道やネット上での名誉棄損、侮辱、プライバシー侵害は、決してあってはならないこと。今回の報道でもネット上には目を疑うほどの罵詈雑言が飛び交っていますし、今後も多くのメディアがさまざまな記事を作成するでしょう。ビジネスパーソンのみなさんは、コメントすることこそ自由なものの、「その中に名誉棄損、侮辱、プライバシー侵害の言葉が入っていないか」は気をつけたいところです。

騒動と無関係な言葉は個人を追い込んでしまう

小室さんの「全てを訂正し始めると訂正しそびれたものが真実であると決めつけられる危険性もあり現実的ではありません」というフレーズは、渦中の人でなければ感じえない感覚であり、騒動とは無関係の言葉はますます身動きが取れないように個人を追い込んでしまうだけ。「多くの人々がたった1人を追い込んだ結果、命にかかわる最悪の結果を招いてしまった」という事態だけは避けなければいけないのです。

最後に、このコラムそのものに主張はなく、「ビジネスパーソンのみなさんにとって学びになれば」と思い書きましたが、あまり長くなりすぎると趣旨から外れてしまうので、ここまでにとどめておきましょう。

木村 隆志 コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者

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きむら たかし / Takashi Kimura

テレビ、ドラマ、タレントを専門テーマに、メディア出演やコラム執筆を重ねるほか、取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーとしても活動。さらに、独自のコミュニケーション理論をベースにした人間関係コンサルタントとして、1万人超の対人相談に乗っている。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)など。

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