「人前で緊張する人」が知らない話し方の原則 アナウンサーの話し方だけが「正解」ではない

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「ギョギョギョ」でおなじみの、魚類学者でタレントのさかなクンは、甲高い声で早口で話します。一般的には、低い声でゆっくり話すことがいいとされる中で、まったく逆をやっているのに知性を感じますし、親しみもあります。女性でいえば、モデルのローラさんや滝沢カレンさんYouTuber 芸人のフワちゃんもすばらしい話し方をされています。みんなそれぞれに個性的な話し方です。

そしてそれぞれに、この話し方で伝わるのかと自問自答しながら、自分が思っていることを、勇気を持って話しているように見えます。思いを大切にすることが重要です。正解を探すのではなく、どうすれば伝わるかを考え続ける姿勢を崩さないことです。

話し方に正解があるわけではありません。まずは、正解がないと理解して、肩の力を抜きましょう。自分が間違っているのではないかと思うと、自信が持てなくなって、声が小さくなります。発声練習で大きな声が出るようになったとしても、結局自信がなければ声は出ません。

正解がないという正解を、身体で覚えていくことが大切です。そうすれば次第に緊張が解けて、自然と声が出るようになります。

リーダーでも実は自信がない?

気弱さんは、正解がわからなかったり、そもそも正解がない問題に直面したりしたときに、自信をなくしてしまいがちです。

一方で、同じ課題でも、自信たっぷりな話し方で提案をする人がいます。「私はあんなふうには自信が持てないし、話せない」と思ってしまうかもしれませんが、そんなことはありません。気弱さんでも、同じように自信が持てるし、自信のある話し方を身につけることができます。

というよりも、自信を持って話しているように見えるその人が、本当に自信があるかどうかはわかりません。

私は、一般的には成功者と呼ばれるような日本のリーダーたちのスピーチを書いています。そんな人たちと接する中でわかることは、どんなに外からは立派に見える人であっても、日々悩み、苦悩し、これで本当にいいのか、こんなことを話して大丈夫かと、不安でいっぱいの中でスピーチをしているということです。

自信にあふれて見えるリーダーたちでさえ、実は自信を持って話せていないのです。

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