中国人民銀行が主要銀に融資の伸び抑制を要求 1~2月の融資急増受けバブルの膨張を警戒

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中国人民銀行(中央銀行)は今年1-2月の融資急増がバブルリスクをあおったとして、年内は融資の伸びを抑制するよう国内の主要銀行に求めた。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

非公開情報だとして匿名を条件に話した関係者によると、各銀行は先月22日に開かれた人民銀との会合で、2021年全体の貸し出しを昨年とほぼ同じ水準に抑えるよう求められた。昨年にバランスシートを拡大した一部の外資系銀行も最近、いわゆる窓口指導を通じて新規融資を抑えるよう要請を受けたと関係者の1人は語った。

人民銀は主要24行の代表者に融資の伸びを安定的で合理的な水準に維持するよう求めたと会合後の声明で説明していた。20年は計19兆6000億元(約330兆円)に上る与信が提供されていた。

 

1~2月の新規融資は記録的な規模に達する

新型コロナウイルス感染をほぼ抑え込み、景気も回復しつつある中で、中国当局は金融・不動産セクターを中心にリスク抑制に向けた取り組みを再開。公式データによると、今年1~2月の新規融資は4兆9000億元と記録的な規模に達し、前年同期を16%上回っていた。

 

銀行保険監督管理委員会(銀保監会)の郭樹清主席は先月、不動産や金融市場のバブルに警鐘を鳴らし、金融引き締めに着手するのではないかとの懸念が広がっていた。人民銀はすぐにはコメントしなかった。

原題:China Is Said to Ask Banks to Curtail Credit for Rest of Year(抜粋)

著者:Bloomberg News

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