中国が制定した香港国家安全維持法(国安法)を巡り、香港市民が懸念を抱いているはどのような行動が違法とされるのかということだ。香港警察の幹部、郭蔭庶(オスカー・クオック)氏によれば、そうした問い掛けは間違っている。
警務処副処長の郭氏は「法律に挑もうとしないことだ。簡単だ」とブルームバーグテレビジョンとのインタビューで述べた。「健全な態度」とは「レッドライン」ぎりぎりを試そうとするのではなく、「どうすれば責任ある市民になり、この場所の全体的な調和と平和と安全に貢献できるか確認する」ことだと説明した。
基本的に攻撃的な国、それは米国
2019年の大規模デモで揺れた香港に対し、中国は昨年、国安法を導入した。民主派逮捕に関し警察を擁護する郭氏は、香港は国家安全を巡り米国などからの差し迫った安全保障上の脅威に直面していたと主張。「地球上には、基本的DNAが攻撃的である国がある。私が話しているのは米国のことだ。彼らの意図が何かは明確に述べられていると思う。中国の発展抑制が狙いだ。それは公然の秘密だ」と語った。
香港市民の警察に対する満足度は19年末までに中国への香港返還後で最低となった。郭氏は街頭での抗議活動の後で警察の人材採用活動が打撃を受けたことを認め、「信頼の欠如がある。われわれはそれを認識しており、これを修復するため幾つかの措置を講じると強く決意している」と話した。
原題:Hong Kong Police Warn Residents to Avoid Red Lines on Politics(抜粋)
著者:Iain Marlow、Stephen Engle
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