日本が世界5大ウイスキーに入った衝撃的理由 はじまりは「自称」だった可能性が非常に高い
シングルモルトのシェア拡大や、世界的な品評会でシングルカスク余市10年と響21年が受賞するなどの明るいニュースがありつつも、ウイスキー消費量の下降に歯止めはかからず、2008年まで下がり続けました。
底を打った2008年の消費量は7万4000キロリットル。1983年のピーク時のおよそ5分の1にまで減っていました。
しかし、ウイスキーの消費量は2009年から上昇に転じます。長いウイスキー不況に終止符を打ったのは、ハイボールブームでした。2008年ころから、サントリーは角瓶をソーダで割る「角ハイボール」、通称「角ハイ」の広告を展開。「ウイスキーが、お好きでしょ」の名曲をBGMに、女性店主が営むバーの様子を描いたテレビCMは大いに好評を博しました。
そして、若者を中心にハイボールが大ブームとなり、そのおかげで消費量が上昇に転じたのです。
ハイボール人気は10年以上経った今も継続中で、スーパーやコンビニではハイボール缶が並び、ご当地ハイボールも誕生しています。
NHKの『マッサン』がさらなる追い風に
角ハイによって火がついたハイボールブームのおかげで、1983年のピーク時には遠くおよばないとはいえ、国内のウイスキー消費量は少しずつ盛り返していきました。
そこへ、さらなる追い風が吹きます。2014年9月から、NHKの朝の連続テレビ小説『マッサン』の放送がスタートしたのです。『マッサン』は、ウイスキーづくりの夢を抱くマッサンこと亀山政春(玉山鉄二)と、その妻エリー(シャーロット・ケイト・フォックス)の生涯を描いた人情喜劇。ニッカウヰスキーの創業者、竹鶴政孝と妻リタがモデルとなっています。
連続テレビ小説において、男性が主演の作品はかなり珍しいそうです。また、ヒロインに外国人が起用されるのもはじめてとのこと。かなり異例の作品だったといえますが、全150回の平均視聴率は、2013年放送の『あまちゃん』の平均視聴率20.6%を超える21.1%を記録しました。
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