30代、"出世キャラ"でない自分を変えたい 冷めた「非・会社人間」から、脱皮できますか?

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嫌いなタイプの人からも、評価が得られる人間に

後はステップ4、「いい仕事」を積み重ねるだけです。あなたは24時間会社人間が好きでないとおっしゃっていますが、誰だって24時間仕事をし続けたいわけではありません。でもつねに仕事が頭から離れない、優先してしまう人たちもいます。それだけ懸命だとも言えます。

周囲を否定したり冷めた態度をとったりせず、「そういう人もいる」「みんな頑張っている」と認めてみましょう。これからは、そんな人たちと競争して評価されていかなければならないわけですから。そして、習得したオトコ語を使い、ルールにのっとりながら、上司とともに新しいテーマでの「いい仕事」をたっぷりする。あなたの変化に周囲はきっと目を見張り、必ずや評価はついてくると思います。

踊る大捜査線(古い?)じゃないけれど、「正しいことをやりたければ上に行け」というのは、ある意味真理だと私は思います。あなたは「野望」「やりたいこと」を実現するために上にいきたいわけですよね。上にいけば、現場の仕事に対峙するより、もっともっと悩ましい判断を迫られたり、信念と異なる決断をしなければならないこともあります。あなたにこういった現実を背負う覚悟があれば、組織の力を使って、ひとりでは成し遂げられなかったクオリティの仕事をすることができるでしょう。

自分のことだけを考えてはいけません。上にいったとき、誰もついてきていなかったとしたら、そんな仕事は手に入りませんから。自分のいる環境を理解し、そこで働く人たちを尊重する気持ち、自分の弱みを知り素直に開示する勇気、粛々といい仕事を積み重ねていく根気、必要なことはいろいろあります。でも、本気で取り組めばきっと、なんともいえない絶景を見ることができると思いますよ。

オトコ社会も、理解さえすれば、意外と住みやすい。そこで変にオトコに同化せず、今度はあなたらしさを発揮し、理解してもらえればいいのです。

書きながら思ったけれど、オトコ社会から評価を得るって、外交、国際交流に似ていますねぇ。クールジャパンならぬ、クール働き女子、でいきましょう。

※読者の皆様からのお悩み、ご相談を募集します。こちらのアドレス(onna-sodan@toyokeizai.co.jp)まで、年齢、ご職業等を記載のうえお寄せください。掲載は匿名といたします。

堂薗 稚子 ACT3代表取締役

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どうぞの わかこ / Wakako Dozono

1969年生まれ。1992年上智大学文学部卒業後、リクルート入社。営業として多くの企業を担当し、数々の営業表彰を受ける。管理職として、多様な雇用形態の組織の立ち上げやマネジメント、『リクルートブック』『就職ジャーナル』副編集長などを経験。2004年第1子出産。2007年当時組織で最年少、女性唯一のカンパニーオフィサーに任用され、事業責任者、「リクナビ派遣」編集長を務める。2010年に第2子出産後はダイバーシティ推進マネジャーとして、社内外女性のメンターを務めつつ、ワーキングマザーで構成された営業組織の立ち上げ、マネジメントを担当し、彼女たちの活躍を現場で強く推進した。経営とともに真の女性活躍を推進したいという思いを強くし、2013年退職。株式会社ACT3設立、代表取締役。女性活躍をテーマに、講演や執筆、企業向けにコンサルティングなどを行っている。2013年2月、リクルート在籍時に東洋経済オンライン「ワーキングマザーサバイバル」連載に登場。FBのいいね!数が6000を超えるなど、話題となった。

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