ヤフーが描く、女子向け新戦略の青写真 「Yahoo!ビューティ」は7月からこう変わる
ポータルサイトやニュースをはじめとしたネットサービスで不動の地位を築いてきたヤフーが、今度は女性向けサービスのテコ入れに乗り出す。第1弾として、7月1日に総合美容サイト「Yahoo!ビューティ」を全面刷新。今後は女性向けアプリのリリースも予定し、30歳前後のアラサー女子を主なターゲットに、3年以内に女性向けネットサービスでナンバーワンになることを目指す。
ヤフーのネットサービスの総閲覧数(2014年1~3月平均)は、前年同期比11.4%増の月間565億ページビュー(PV)と好調が続く。しかし、その中にあって「Yahoo!ビューティ」は閲覧数が低落傾向をたどっている。昨年まで毎月2000万PV以上あった月間閲覧数も、足元は1470万PV(2013年10月~14年3月の平均)にとどまる。
「Yahoo!ビューティ」は2002年12月に開始した、ヤフーの中でも老舗のウェブサイト。どちらかというと、パソコン(PC)が主流だった時代の名残でテキスト情報への依存度が高く、スマートフォン対応やデザインの改良も遅れており、女性ユーザーの心をつかめていなかった。
女性中心にチームを刷新
今回のリニューアルで、「Yahoo!ビューティ」はスマホを意識して画像に力を入れ、洗練されたデザインのウェブサイトに転換する。これまで美容やダイエット情報が中心だった内容も、今後はファッションや恋愛、BUZZ(SNSで話題になるようなネタ系の記事)など、新カテゴリーを追加し、女性が関心を持つあらゆる話題を取り扱うようにする。
女性向けコンテンツの強化に向け、ヤフーは今年4月、男性中心だった「Yahoo!ビューティ」のチームを20代女性が過半を占める11人のチームに刷新。20代の女性が中心となってサービスを作るのは、ヤフーとしても初の試みだ。全社的なスローガンである「爆速」で女性目線のサービスを生み出すため、7月1日にそのチームを独立させ、100%子会社のTRILL(トリル)を立ち上げた。
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