構想6年、敷地面積250坪「家具ありき」の家造り まずはLA、NY、パリなど世界中で家具探しの旅へ
佐賀県の東端に位置する鳥栖。町の中心部を見渡す高台に、その家は静かに佇んでいる。
家主であるR.K.さんは一風変わった家造りをしたそうだが、はたしてその真意とは。
“中身”からそろえる常識破りの家造り
「静かに」と書いたのは文字どおりの表現である。広い敷地の中ほどに建てられた平屋だから、外からその様子をうかがい知ることは難しいのだ。
玄関までのスロープを含め、敷地の外周は多種多様な植物に囲まれている。そのことも、シークレットな印象を醸し出す要因になっているのかもしれない。いざ中へ。2016年に竣工されたR.K.さんの家は、約4年という時間の経過とともに周囲の植栽と美しく馴染んでいた。
「家を建てようと思ってから完成までは、およそ6年ほどかかったと思います。ただそのうちの2年は家具探しの時間でした。
実は、一般的な家作りとだいぶ順序が違うんです。まず自分の好きなインテリアをひと通りそろえました。そのあとで、集めたインテリアにマッチする家を造ったということなんですよ」
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