「デジタルとリアルの役割」論争が不毛な理由 「教育のICT化」で地方が国に期待すること

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特徴的だった「問11」の回答をスライド動画で紹介

国と地方が一体となって進める教育のICT化

ICT教育のよいところは、環境をつねに最新の状態にアップデートできるところだ。ただ、それには当然ながら費用がかかり、初期投資以外にも維持管理や更新、周辺機器の整備などにかかる予算を確保しなければならず、各自治体の悩みの種になっているという。

実際、教育予算について尋ねたところ、4人(滋賀、京都、大阪、兵庫)が「どちらかというと足りていない」としており、「十分に整っている」と答えた和歌山ですら、GIGAスクール構想を実現するうえで、国に期待することとして「1人1台端末に係る更新時の整備費および通信費の補助金化」と答えている。

保護者からは「子どもたちが社会で生きていくうえで不可欠な、情報モラルや情報活用能力を学校で身に付けることができる」(大阪)、「さらに情報化されていくこれからの社会で生きていくために、ICT教育に慣れることは必要である」(和歌山)といった声が寄せられるなど、期待する声が高まっているだけに、予算面でつまずかぬよう国と地方が一体となって、進めていく必要があるだろう。

特徴的だった「問15」の回答をスライド動画で紹介

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(写真:iStock)

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企画・構成:鈴木奏子、赤尾万里

東洋経済education × ICT

小学校・中学校・高校・大学等の学校教育に関するニュースや課題のほか連載などを通じて教育現場の今をわかりやすくお伝えします。

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