なぜ全豪オープンは途中から無観客となったか

東京五輪を成功に導くモデルケースとなりえる

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の中でもテニスの全豪オープンは、厳しい隔離ルールの下で無観客を強いられながらも大会を継続できている。今夏に延期された東京五輪・パラリンピックの運営を成功に導くモデルケースとなるかもしれない。

オーストラリア・テニス協会のクレイグ・タイリー最高経営責任者(CEO)は16日のブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、メルボルンで開催中の大会は新型コロナ検査の頻度やタイプ、感染が判明した場合の対応手順などの情報を日本側と既に共有していると説明した。

無観客の全豪オープン(2月16日)

 

州がロックダウンに入った後は無観客に

今回の全豪オープンでは、出場選手と関係者約1200人全員が入国後に14日間の完全隔離を義務付けられた。大会当初から観客数は制限されていたが、メルボルンがあるビクトリア州が13日にロックダウン(都市封鎖)に入った後は無観客となっている。

タイリー氏は「集団を隔離・検査し、状況に応じたトレーニングの環境を作り出せれば、その『バブル』に入る選手に感染の恐れがなくなるのはほぼ確実だ」と語った。

東京五輪・パラリンピック組織委員会は2月上旬、関係者が安全に大会に参加し、競技を円滑に運営するための指針を定めた国際競技連盟(IF)関係者向け「プレーブック」の初版を公表した。五輪・パラリンピック参加者にワクチン接種や隔離は義務付けていない。同委はワクチンの普及や感染状況を見ながら、4月と6月にプレーブックの改訂版を出す予定。

原題:Australian Open in a Pandemic Offers Lessons for Tokyo Olympics(抜粋)

著者:Georgina McKay

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