N-ONE RS対アルトワークス、ターボMT車対決

手軽に走りが楽しめる軽自動車スポーツが熱い

写真は、アルトワークスのレカロシート(写真:スズキ)

タイヤサイズはいずれも165/55R15、前後にスタビライザーを採用する(アルトワークスの4WD車はMT・AT仕様ともに前のみ装備)など、足回りの装備も似通っている。また、内装も本革巻きのステアリングホイールやMTシフトノブなどで、スポーティな演出を施している点も両車同じだ。なお、前席シートは、N-ONEがセパレートタイプのオリジナルに対し、アルトワークスはモータースポーツなどで高い実績を誇るレカロ製シートを採用。アルトワークスのほうがよりスポーツカー的な装備になっている。

6MTと5MTというマニュアルミッションの違い、そのほか車重や細かい装備の違いはあれど、基本的な動力性能で見ると違いは少ない。しかし、先進の安全装備や運転支援機能では、両車で明確な差があり、N-ONEのほうがかなり充実している。「Honda SENSING(ホンダセンシング)」を全車に標準装備し、衝突被害軽減ブレーキや標識認識機能、歩行者事故低減ステアリングなどを備えるからだ。また、軽自動車の6速MT車初のACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)」、信号や渋滞路で停止した際にブレーキペダルから足を離しても停止状態を保持するオートブレーキホールド機能や、スイッチを指で引くだけで作動する電動パーキングブレーキなども採用。アクセルとブレーキ、クラッチといった3つのペダルを操作するMT車にとっては、いずれも特に渋滞時に疲れにくく、ありがたい装備だ。

対するアルトワークスには、それら先進機能はない。2018年12月の一部改良で、4WDのAT車には、衝突被害軽減ブレーキや後退時ブレーキサポートなどが装備されたが、MT車では未設定のままだ。N-ONEには、先行車や対向車を検知して、ヘッドライトのハイビームとロービームを自動で切り替えるオートハイビームも備える。だが、アルトワークスの5速MT仕様には設定がないし(AT車には設定)、サイドブレーキも一般的なレバー式だ。全体的な装備の充実という点では、N-ONEに軍配が上がるだろう。

価格面では圧倒的にアルトワークスが有利

N-ONE RSは、前述のような装備面の充実からか、車両価格(税込)は199万9800円とほぼ200万円に近い。対するアルトワークスは、FF・5速MT車の価格(税込)で153万7800円だから、その差は46万円以上。2車の価格帯は、ほぼ別カテゴリーともいえるほど異なる。純粋に走りをたのしみたいのであれば、必要十分の装備で、価格も安いアルトワークスの方が有利だろう。一方、価格がある程度高くても、クルマを操る楽しさと先進装備などによる快適性も求めるならば、N-ONE RSの方に分がある。

価格面から考えると、N-ONE RSのライバルは、むしろ同じホンダで販売する軽オープン2シーターの「S660」かもしれない。6速MTのみを設定するS660の価格(税込)は、エントリーモデルの「β」で203万1700円、上級モデルの「α」でも232万1000円と、その差はグッと縮まる。

写真は、ホンダS660 αで、価格は6MT/CVTともにが232万1000円。エントリーグレードのβであれば、6MT/CVT共に203万1700円とN-ONE RSとほぼ変わらない価格になる(写真:ホンダ)
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