「モメがちな夫婦」は主語の使い方がズレている 「当事者意識がない!」の堂々巡りはこう変える

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家族や同僚に対して、「当事者意識が足らない!」と日々怒り心頭に発するという方も多いのではないでしょうか?実際、「当事者意識」はタスクをスムーズに進める大事なポイントなので、当事者意識がない人と一緒にいるのはとてもつかれます。

『ほしいのは「つかれない家族」 ワンオペ家事&育児に絶望した私が見つけた家族のシアワセ』(書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします)

でも実際には、まったく悪気なく、むしろ献身的な努力と真面目さによって、身近な人の「当事者意識」を削いでしまっていることもあるのです。

たとえば、一人でキッチリとタスクをこなし、一人でピンチを解決し続けていると、「当事者」は完全にその人一人だけになってしまいます。「当事者」の苦労は「当事者」にしかわからないから、ものすごく頑張って支えているにもかかわらず、周りにはその苦労がまったく理解されません。

さらに、問題の具体的な解決方法を相手に提案する時、解決方法や結論までガンガン一人で話をすすめてしまっても、その場合も相手は人ごとのように感じたり、押し付けがましく感じたりして、この場合も「当事者意識」は生まれません。

つまり、努力とマジメさによって、自分の首を絞めてしまっているのです。

会社も家庭も、一人で支えるのではないから・・・!

その状態の解決策は、主導権を手放すこと。その方法のひとつとして、今回は「Weメッセージ」を紹介してみました。

これを繰り返すことで、本人の「私がすべて頑張らねば」という呪縛も解けるかもしれません。会社も家庭も、本当は一人で支えるものではないはずだから。

というわけで、今回学んだつかれない家族になるヒントは……

パートナーの当事者意識のなさにつかれた。

家庭の問題を「WE」で話すように心がける。
この連載にはサブ・コミュニティ「バル・ハラユキ」があります。ハラユキさんと夫婦の問題について語り合ってみませんか? 詳細はこちらから。
ハラユキ イラストレーター、コミックエッセイスト

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はらゆき / Harayuki

雑誌、書籍、広告、Webなどの媒体で執筆しつつ、コミックエッセイの著書も出版。2017年から約2年間バルセロナに住んだことをきっかけに、海外取材もスタートさせる。著書に『女子が踊れば!』 (幻冬舎)、『王子と赤ちゃん』(講談社)、『オラ!スペイン旅ごはん』(イースト・プレス)、この連載を書籍化した『ほしいのはつかれない家族』(講談社)など。この連載のオンライン・コミュニティ「バル・ハラユキ」も主宰し「つかれない家族をつくる方法」を日々探求、発信中。ハラユキさんのHPはこちら

 

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